毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活節前第7日曜日(四旬節前日曜日)にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「見よ、われらエルサレムにのぼる」(BWV159)です。このカンタータは1729年2月27日に初演されたもので、アリオーソ(バス)とレチタティーヴォ(アルト)、アリア(アルト)とコラール(ソプラノ)、レチタティーヴォ(テノール)、アリア(バス)、コラールという構成。楽器編成はオーボエ、弦楽、通奏低音という、ごく一般的なものです。ヘレヴェーゲの録音は2007年。独唱はマシュー・ホワイト、ヤン・コボウ、ペーター・コーイ、合唱は独唱者をふくむパート3名で編成されています。

CD : HMC 901998(harmonia mundi)

HMC 901998

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復活節前第8日曜日(四旬節前第2日曜日)にきくのは、クリストフ・シュペーリング、ダス・ノイエ・オルケスター、コールス・ムジクス・ケルンによる「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」です。このカンタータの初演は1725年2月4日。マルティン・ルターの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。合唱のコールス・ムジクス・ケルンは独唱者4人をふくむ各声部4名、管弦楽のダス・ノイエ・オルケスターは14名でそれぞれ編成。録音は2015年です。

CD : 88985320832(deutsche harmonia mundi)

88985320832

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復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、ミリアム・フォイアージンガーカプリコルヌス・コンソート・バーゼルによる「われはわが幸に満ち足れり」です。このカンタータは1727年2月9日の初演。全5曲からなるソプラノ独唱のためのカンタータで、第1曲から第4曲まではアリアとレチタティーヴォ(詩はピカンダー)、第5曲はコラール(同じくエミーリエ・ユリアーネ・フォン・シュヴァルツブルク・ルードルシュタット)という構成です。この曲が収録されたアルバム「われは満ち足れり...」の録音は2021年。第1曲と第3曲のオーボエ独奏はカタリーナ・アーフケンで、カプリコルヌス・コンソート・バーゼルはパート1名(通奏低音をのぞく)の7名編成。指揮はヴァイオリンのペーテル・バルシです。

CD : CHR 77459(CHRISTOPHORUS)

CHR 77459

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顕現節後第4日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「イエス眠りたもう、われ何を望むべき」です。このBWV81は、1724年1月30日に初演された、全7曲からなるカンタータ。楽曲の構成は、アルトのアリア、テノールのレチタティーヴォとアリア、バスのアリオーソとアリア、アルトのレチタティーヴォ、そしてコラールというものです。第7曲のコラールは、ヨーハン・フランク「イエスよ、わが喜び」の第7節からとられています。鈴木たちの録音は2002年。管弦楽は19名編成、合唱は独唱者3名をふくむ、パート4名の16名編成です。

CD : BIS-CD-1311(BIS Records)

BIS-CD-1311

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顕現節後第3日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「すべてはただ神の御心のままに」(BWV72)です。このカンタータの初演は1726年1月27日。全6曲からなり、合唱曲、レチタティーヴォとアリオーソ(アルト)、アリア(アルト)、レチタティーヴォ(バス)、アリア(ソプラノ)、コラールという構成です。鈴木たちの録音は2008年。独唱者はレイチェル・ニコルス、ロビン・ブレイズ、ペーター・コーイで、この独唱者をふくめた合唱は各声部3名で編成されています。オーケストラは15名編成です。

CD : BIS-SACD-1711(BIS Records)

BIS-SACD-1711

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2023年元日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」です。このBWV16は1726年1月1日に初演された、新年のためのカンタータ。第1曲はルター訳のテ・デウムを歌詞としたホルンをともなう合唱曲です。ガーディナーたちの録音は1998年で、いつものようにモンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとのもの。独唱者はデレク・リー・レイギン、ジュリアン・ポッジャー、ゴットホルト・シュヴァルツです。なお、シュヴァルツは前代のトマス・カントール。ちなみに2021年9月11日からはアンドレアス・ライツェがカントールを務めています(決定は2020年12月18日)。初のスイス出身(宗教改革後)、初のカトリック信者(ルター派に改宗)のカントールです。

CD : 463 586-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 586-2

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降誕節第3日にきくのは、コラール・カンタータ「われ汝にありて喜び」(BWV133)です。音源は降誕節第1日、第2日と同じく、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる1998年録音盤。「われ汝にありて喜び」は1724年12月27日の初演で、昨日(降誕節第2日)きいた「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」(BWV121)の翌日に初演されたということになります。ガーディナーのアルバムには同日のための「見よ、父のわれらに賜いし愛の」(BWV64)も収録されているのですが、コラール・カンタータつながりで、こちらの「われ汝にありて喜び」を選びました。

CD : 463 589-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 589-2

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降誕節第2日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」です。このBWV121は、1724年12月26日に初演されたコラール・カンタータ(全6曲中、第1曲と第2曲の歌詞はマルティン・ルターの同名コラールにもとづく)。同第1日の「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」のような華やかさはなく、第4曲のアリアをのぞけば、謹厳な音楽が続きます。管弦楽と合唱(と独唱)は、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団。録音は1998年です。

CD : 463 589-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 589-2

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降誕節第1日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」です。このBWV63は、1714年12月25日に初演された、全7曲からなるカンタータ。バッハは初演地ヴァイマールからライプツィヒに移ったあともこのカンタータを上演しており、自信作であったとみられます。じっさい、第1曲の合唱曲は力強く、まばゆいほどの輝かしさがあります。対してレチタティーヴォをへた第3曲のアリアはじつにしみじみと美しく、きわだった対比がみられます。こうした音楽ではガーディナーのよさが十全に発揮され、いつものイングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団ともども、すぐれた演奏をきかせてくれます。録音は1998年。なお、ガーディナーは自主レーベルでも同カンタータの録音(1999年)をおこなっています。

CD : 463 589-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 589-2

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三位一体節後第21日曜日にきくのは、エリク・ファン・ネーヴェル指揮、カペッラ・サンクティ・ミカエリス・ヴォーカル・アンサンブル、リチェルカール・コンソートによる「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」(全6曲)です。このBWV38は1724年10月29日の初演。マルティン・ルターの同名コラールによる第1節を第1曲に、第5節を第6曲に配した、いわゆるコラール・カンタータです。ファン・ネーヴェルたちの録音は1991年。リチェルカール・コンソートには、上村かおり(バス・ヴィオール)が参加しています。

CD : 240942(RICERCAR)

240942

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宗教改革記念日(10月31日)にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「いざやもろびと、神に感謝せよ」(BWV192)です。このカンタータはいわゆるコラ-ル・カンタータ(全3曲ともに歌詞はコラール詩)ですが、用途については宗教改革記念日や結婚式、初演は1730年ごろとみられていました。しかし、バッハ研究者クリスティーネ・ブランケンによって、ザクセン・ヴァイゼンフェルス公クリスティアンの副居城、ザンガーハウゼン城教会で1730年6月4日(三位一体の祝日)に初演された可能性が指摘されています。したがって、ほんらいならこのカンタータは三位一体の祝日にきくべきなのでしょうが、ここではかつての説を採用し、宗教改革記念日用としてきくことにします(じっさい、それでも問題はなさそうですし)。ガーディナーたちの録音は2000年。独唱者はジョアン・ランとピーター・ハーヴェイで、管弦楽と合唱はいつものように、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団です。

CD : SDG 110(SDG)

SDG 110

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三位一体節後第20日曜日にきくのは、クリストフ・コワンたちによる「装いせよ、おお、わが魂よ」(BWV180)です。全7曲からなるカンタータは、ヨーハン・フランクの詩によるコラール合唱曲にはじまり4声体のコラールでおわるという、いわゆるコラール・カンタータ(初演は1724年10月22日)。コワンたちの録音は1993年で、独唱者にはバーバラ・シュリック、アンドレアス・ショル、クリストフ・プレガルディエン、ゴットホルト・シュヴァルツという強力な歌手陣が参加しています。合唱はシュヴァルツ指揮のコンチェルト・ヴォカーレ・ド・ライプツィヒ、管弦楽はアンサンブル・バロック・ド・リモージュです。

CD : E 8893(naïve)

E 8893

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三位一体節後第19日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「われは喜びて十字架を負わん」です。BWV56は、1726年10月27日に初演されたバス独唱のためのカンタータで、全5曲中、第5曲のみ4声体のコラールです。バス歌手がこぞって録音している名カンタータで、手持ちも豊富。今年きく鈴木のアルバムは2007年の録音で、バス独唱はペーター・コーイです。コラールはコーイをふくめた4人の歌手のみの歌唱(つまりOVPP)。なお、コーイは、1991年録音のフィリッペ・ヘレヴェーゲ(ヘレヴェッヘ)盤でも独唱しています。

CD : BIS-SACD-1691(BIS Records)

BIS-SACD-1691

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三位一体節後第18日曜日にきくのは、カンタータ「神のみにわが心を捧げん」(BWV169)です。同日曜日のためのカンタータは、この「神のみに」と「主キリスト、神の独り子」(BWV96)が伝承されているのみ。ブログをはじめてから同日曜日は15回まわってきたので(15回中3回はカンタータを回避)、ほんらいなら手持ちのCDも手薄になってくるはずです。ところが、「神のみに」はカウンターテナー歌手、アルト歌手の人気のレパートリーで、手持ちのCDも多数。したがって、16回目の同日曜日にきくのも「神のみに」です。選んだCDは、イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、ジョナサン・コーエン(指揮とチェンバロ)、そしてアルカンジェロによる録音(2020年)です。

CD : CDA68375(hyperion)

CDA68375

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三位一体節後第15日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「神なしたもう御業こそいと善けれ」(BWV100)です。このカンタータは、1732年から1735年にかけて初演されたとみられる、用途不明のカンタータなのですが、ここでは同日曜日のため、としてきくことにします。全6曲の歌詞はすべて、ザームエル・ローディガストの同名コラール全6節からとられており、いわゆる全詩節コラール・カンタータ。鈴木たちの録音は2012年で、すぐれた歌手も参加しており、また、技巧的なフルート(第3曲)やホルン(第1曲)の牧歌的響きも楽しめます。

CD : BIS-2021(BIS Records)

BIS-2021

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