毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいていくのは、ジョン・スコット指揮、聖トーマス合唱団による6曲のモテット。聖トーマス合唱団とはいってもライプツィヒではなく、ニューヨーク五番街聖トーマス教会の合唱団(Saint Thomas Choir of Men & Boys, Fifth Avenue, New York)で、2012年、2013年、2014年のそれぞれ5月に同教会で録音されたアルバムです。収録されているのは、順に、BWV229、BWV225、BWV Anh.159、BWV226、BWV227、BWV228、BWV230の7曲ですが、BWV Anh.159はまたの機会として、ほかの6曲をきくことにします。ということで、これからきくのは「来ませ、イエスよ、来ませ」。歌唱部をささえる通奏低音は、オルガン、チェロ、ヴィオローネが担当しています。

CD : RES10152(Resonus)

RES10152

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復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「イエスよ、わが喜び」(BWV227)。この日のためのカンタータが伝承されていないための代替ですが、代替というのがはばかられるほど、このモテットはじつに美しく深い音楽です。クイケンたちの録音(1992年)では、一部をパート・ソロとしながらも、基本的はパート3人から6人の合唱で歌っています。また、コラールはことばを噛みしめるように、ゆっくりめの歌唱です。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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これからきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるモテット「主に向かいて新しき歌を歌え」です。四旬節の期間中は、カンタータは1曲をのぞき伝承がなく、カンタータのそのかわりにクイケンたちの「モテット集」(1992年)から収録順にきいてきました。順番では「イエスよ、わが喜び」、そして四旬節にふさわしいとはいえない「主に向かいて新しき歌を歌え」なので、受胎告知の祝日のためのカンタータを明日にくりあげ、今日は「イエスよ、わが喜び」をきこうかとも。しかし、まず今日は「主に向かいて新しき歌を歌え」、明日の復活節前第2日曜日(四旬節第5日曜日)に「イエスよ、わが喜び」ということにおさめておきます。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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今日は復活節前第3日曜日(四旬節第4日曜日)ですが、この日のためのカンタータは伝承されていません。したがって、これまでの四旬節期間中と同じく、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるモテットで代替します。きくのは、トーマス学校長ヨーハン・ハインリヒ・エルネスティの葬儀のための「み霊はわれらの弱きを助けたもう」(BWV226)。ここではエルネスティのみならず、東日本大震災の震災犠牲者、さらに国立音楽大学招聘教授 礒山雅の追悼の意をこめて、静かにきくことにします。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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復活節前第4日曜日(四旬節第3日曜日)にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」(BWV230)です。この日のためのカンタータとしては、ヴァイマール時代に初演された「罪に手むかうべし」が伝承されているのですが、今年はこれまでの四旬節中の日曜日と同じく、クイケンたちのモテットをきくことにします。なお、このモテットはその真作性に疑義がもたれています。また、失われたカンタータの一部とする研究もあるようです。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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復活節前第5日曜日(四旬節第2日曜日)にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「恐るるなかれ、われ汝とともにあり」です。この日のためのバッハのカンタータは伝承されていないため、今日はモテットで代替としました。このBWV228の編成は、二重合唱、弦楽と通奏低音です。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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今日は復活節前第6日曜日、つまり四旬節第1日曜日。いつもならこの日のためのカンタータをきくことろですが、四旬節の期間中は、四旬節第3日曜日のためのBWV54をのぞいて、バッハのカンタータの伝承はありません。そこで今年の四旬節の日曜日は、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによるモテットをきくことにします。音源は1992年に録音されたCD。近年のカンタータ録音とちがい、1声部に3名の歌手を配した編成(4声の二重合唱だと計24名)をとり、一部をパート・ソロで歌わせています。今日はまず収録順に「来ませ、イエスよ、来ませ」(BWV229)をきき、来週以降も同CDから順番にきいていきます。

CD : ACC 24331(ACCENT)

ACC 24331

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今週のバッハは、イギリスのヴォーカル・アンサンブルVOCES8(ヴォーチェス・エイト)によるモテットをきいてきました。これからきくのは、アルバム(2010年録音)最後に収録された「み霊はわれらの弱きを助けたもう」(BWV226)。このモテットは、1729年10月20日、トーマス学校長のヨーハン・ハインリヒ・エルネスティの葬儀のために作曲されたものです。

CD : SIGCD213(Signum Records)

SIGCD213

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これからきくのは、VOCES8(ヴォーチェス・エイト)による「来ませ、イエスよ、来ませ」です。このBWV229は、ヨーハン・シェレ(バッハの前々任のトーマスカントル)未亡人の追悼用とも推測される二部からなるモテット。そもそもの歌詞は、パウル・テュミッヒの手になる葬送アリアで、シェレがその歌詞に作曲(トーマス学校長ヤーコプ・トマジウスの葬儀用)しました。バッハはテュミッヒの歌詞第1節を第1部(8声の二重合唱)に、同第2節を第2部(4声合唱)にあて、歌詞をこまやかに反映したモテットに作曲しています。

CD : SIGCD213(Signum Records)

SIGCD213

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これからきくのは、VOCES8(ヴォーチェス・エイト)による「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」。このBWV230は4声合唱のためのモテットで、単一楽章の構成。そのため、カンタータの一部という説、またバッハの真作ではないという説もあります。たとえ疑義があるにせよ、一素人のきき手にとってはまだバッハ。夕食まえのひとときを、バッハとともに静かにすごします。

CD : SIGCD213(Signum Records)

SIGCD213

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昨日からききはじめた、VOCES8(ヴォーチェス・エイト)によるモテット。VOCES8はイギリスのヴォーカル・アンサンブルで、このアルバム(2010年録音)ではセネジーノ・プレイヤーズと共演です。今日これからきくのはBWV228で、二重合唱のためのモテット。『バッハ事典』によれば、「1726年2月4日、ライプツィヒ市参事会員ヴィンクラーの未亡人、ズザンナ・ゾフィアの追悼式で演奏された説が強いが、確証はない」とのことです。

CD : SIGCD213(Signum Records)

SIGCD213

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今週きいていくのは、イギリスのヴォーカル・アンサンブルVOCES8(ヴォーチェス・エイト)によるモテット。VOCES8は「クラシックの合唱音楽を専門としながらも、彼らのレパートリーはルネサンスのポリフォニーからユニークな編成のジャズやポップスまでと幅広」(「KAJIMOTO」によるプロフィール)く、同じようなヴォーカル・アンサンブルである大先輩のキングス・シンガーズを思わせます。ジャケット写真ですが、「BACH MOTETS」となければこれがバッハのモテット集だとは思えないデザイン。VOCES8の活動スタイル、あるいは歌唱スタイルさえもうかがえるような。ともかく、6曲のモテットを収録順にきいていくこととし、まずは「主に向かいて新しき歌を歌え」(BWV225)をききます。共演のアンサンブルは、セネジーノ・プレイヤーズで、録音は2010年です。

CD : SIGCD213(Signum Records)

SIGCD213

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7週にわたってきいてきた、クリストフ・プレガルディエン、クラウス・メルテンス、ヤープ・テル・リンデン、トン・コープマンによる「宗教歌曲集」(「シェメッリ歌曲集」)。最後の今日きくのは、アルバム掉尾に収録された「イエス、われらの慰め、われらの生命」です。このBWV475の歌詞は、エルンスト・クリストフ・ホムブルク(1607~1681年)による4節からなる詩。音楽は、ヨーハン・アナスタージウス・フライリングハウゼン(1670~1739年)編の『新しい心豊かな歌曲集』からとられています。なお、アルバムで歌われているのは、第1節と第3節です。

CD : WPCS-16123(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-16123

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クリストフ・プレガルディエン、クラウス・メルテンス、ヤープ・テル・リンデン、トン・コープマンによる「宗教歌曲集」(1999年録音)。昨日はカンタータで休みましたが、今日と明日はふたたび同アルバムからきいていきます。今日きくのは「イエスよ、汝の愛ゆえの御傷を」(BWV471)で、音楽については不詳。歌詞は、クリストフ・ヴェークライター(1659~1706年)作とされる7節からなる詩で、アルバムで歌われているのは、第1と第4節です。

CD : WPCS-16123(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-16123

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クリストフ・プレガルディエン(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)、ヤープ・テル・リンデン(チェロ)、トン・コープマン(オルガン)による「宗教歌曲集」。このところずっと、アルバムの宗教歌曲(「シェメッリ歌曲集」)を収録順にきいています。で、今日これからきくのは「わが愛する子羊はいずこ」(BWV507)。歌詞は、ユリア・パティエンティア・フォン・シュルト(生没年不詳、1680~1701年との説も)の9節からなる詩で、音楽は、1695年に出版された『宗教歌曲集』にみられるものです。なお、全9節中歌われるのは、第1、8節です。

CD : WPCS-16123(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-16123

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