今週きいていくのは、モーリス・シュテーガーとラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」です。このアルバムは2021年の録音。リコーダーを独奏とする協奏曲やソナタなどを収録しており、それらを収録順に楽しみます。まずきくのは、リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲。この協奏曲は、チェンバロ協奏曲第2番(BWV1053)を原曲とするもので、ラ・チェトラのチェンバロ奏者、ゼバスティアン・ヴィーナントがチェンバロ・パートをリコーダーにおきかえ、ホ長調からニ長調に移調し再構成しています。シュテーガーの演奏はいつものように自在なもので、ここではA管のサード・リコーダー(F管アルト・リコーダーの3度上)をもちいて吹いています。
CD : 0303072BC(Berlin Classics)