これからきくのは、ウクライナのアコーディオン奏者、ボグダン・ネステレンコによる、ニ短調のトッカータとフーガ(Ar Re-Se AR20133)です。この曲が収録されているアルバムは2012年の録音。フランスのソプラノ歌手、ジュリエット・ド・マシィと共演したアルバムは、ネステレンコの独奏のほか、ド・マシィの歌うアリアが収録されています。トッカータとフーガはバッハの作品として、もっとも人口に膾炙したもので、オルガン以外にもさまざまな楽器で弾かれています。ネステレンコの演奏は、力強く、推進力のあるもので、とても楽しめます。ネステレンコは現在フランス在住のようですが、祖国の戦禍をどうみているでしょうか。