ヴォルフガング・リュプサムのリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)できいてきた「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」(2016年録音)。昨年から年をまたいできいてきましたが、これからきくのはききおさめの第24番(BWV893)です。これまでどおりリュートを手本にした、でもリュートとはことなるおもしろい弾きっぷりで楽しませてくれます。弾いているのはキース・ヒル製とみられるリュート・チェンバロです。
ところで、解説書には楽器について明記されていないので、ブログではこれまでずっと「ヒル製とみられる」とぼかしてきました。しかし、リュプサムの「フランス組曲集」(2020年録音)では、リュート・チェンバロがヒルのOpus 458ということが明記されています。この楽器のペインティングも写真もヒルの手によるものですが、「平均律」の写真と同じもの。したがって、じっさいには「平均律」の楽器も「ヒル製」にまちがいありません。
CD : CR2.3350(Counterpoint Records)