今日きくバッハは、バッハの孫に縁のある作品。その作品というのは、市参事会員交代式のための「エルサレムよ、主を讃えよ」です。1843年4月18日、ライプツィヒでは、メンデルスゾーンの寄贈したバッハ記念碑の除幕式がおこなわれました。
この除幕式には、バッハの孫、ヴィルヘルム・フリードリヒ・エルンスト・バッハが招待されました。すでに音楽家としては引退し、世間から忘れさられていたバッハの孫ですが、孫が除幕式に参列したことで、式はより感慨深いものになりました。
式と同日、BWV119が、資金集めのため、ゲヴァントハウスで開催された演奏会で上演されました。このカンタータの壮麗な音楽は、記念すべき日にふさわしく、鳴り響いたと思われます。今日は、このカンタータを、ヘレヴェーゲたちの演奏でききます。
CD : HMC 901690(harmonia mundi)