↑グンバイヒルガオ(軍配昼顔)や ハマユウ(浜木綿)の花が咲き乱れる、奄美市、笠利町赤木名(かさりちょう あかきな)海岸。赤木名中学校からも近い(地図)
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大相撲7月場所12日目 十両
○里山(8-4)>押し出し>●皇司(8-4)おうつかさ
●旭南海(4-8)<叩きこみ<○将司(6-6)まさつかさ
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相撲の番付における階級を上、中、下に分けると
十両は、幕内に次ぐ中位リーグと位置づけることができるだろう。
参考 ウィキペディア 大相撲 番付・本場所の流れ
下位リーグは幕下以下とよばれ、上位から幕下、三段目、序二段、序ノ口となっている。(朝の9時半から、館内で見ることができる。)
十両と幕下以下では力士の報酬や待遇などで大きな差がある。
(年収換算で十両力士で1000万円以上、幕下以下は100万円未満といわれる)詳しくはウィキペディア大相撲 力士の待遇
十両以上の力士に許されること
大銀杏(おおいちょう=髷(まげ)の先をイチョウの葉の形に大きく広げた結い方)が結える。
紋付羽織袴。
ピンとのびる取り廻しの共布の下がり。(幕下以下は、紐)
廻しや、足袋の色は、黒から白。
土俵控えに座布団が使える(十両は共用、幕内は私物)そのほか
☆力士会に参加できる。
☆幕下以下の力士が付け人として付く(地位が上がるほど人数も増える)。
☆相撲部屋において個室が与えられるか、別居が許される(幕下以下の力士は、共同の部屋)。
☆巡業・本場所などの興行で自分の名前が入った幟(のぼり)を立てることができる。
☆化粧回しを締めて土俵入りを行う。
☆支度部屋に明け荷を持ち込むことができる(横綱は3個、横綱以外は1個)。
☆取組では、力水、力紙、塩を使用する。
☆「関取」「里山関」と呼ばれる。
☆優勝力士に頼まれて優勝旗を持ち、優勝力士と一緒にオープンカーに乗って優勝行進できる。
そのため、幕下上位の取組や十両下位力士と幕下との取組では熾烈なものとなる。
これらの取り組みは、2時半ごろの十両土俵入りの前後、BS2でみることができる。花形力士の取り組みとは一味違う意味で、相撲に詳しくない人でも、おおいに楽しめるだろう。好角家と言われる人たちの注目も集まる。
昭和56年生まれの里山は
笠利町の赤木名中学入学と同時に相撲部に入部。
卒業後、本土の鹿児島商業高校に進学し、相撲部に所属、さらに日本大学に進学。日大相撲部では、全国大会上位に入賞する活躍をみせる。卒業と同時に三保ヶ関部屋に入門。2004年3月場所に前相撲から初土俵を踏んだ。学生時代の活躍は、付け出しデビューに該当するタイトルがなく、前相撲からのスタートだった。小兵ながら、天性の相撲のうまさと、豊富な練習量で、けれんみのない、積極的に前に出る相撲と、ひたむきな土俵態度は、連日、館内をわかせ、お客さんや、放送席の注目度も日増しに高まっている。
平成16年3月場所が初土俵の里山は、平成17年11月場所、幕下で5勝2敗の成績をあげ、この厚い壁を乗り越え、今年の1月場所、新十両に昇進した。
そのとき、三保ヶ関親方(元大関増位山)らも来島して行われた地元での、歓迎、激励会は、地元マスコミも大きく報じた。里山の地元での知名度も高まった。
その後の成績は、
1月場所(両国国技館) 9勝6敗(新十両)西 十両13枚目
3月場所(大阪府立体育会館) 9勝6敗 西 十両8枚目
5月場所(両国国技館) 7勝8敗 東 十両4枚目
7月場所(愛知県体育館) 8勝4敗(12日目)西 十両4枚目
十両の力士の定員は現在、東西14人ずつの28人以内。
今場所、西の十両4枚目の里山は勝ち越せば、幕の内が狙える位置。
残り3日の相撲が、ヒジョーにヒジョーに大事。
里山は、過去1月、3月場所共に14日目に勝ち越しを決めている。
十両と上位リーグの幕の内にも大きな壁がある。
知名度に大きな差があることもそのひとつだろう。
現在、里山の相撲は3時半前後。通常3時12分からの総合TVの放送時間内だが、中入り(幕内力士の土俵入り16時15分頃)後の取り組みとでは、注目度が違う。深夜の大相撲ダイジェストでも見られない。
今のところではまだ、地元笠利町に行けば、里山の存在を知らない人はいない、というわけではない。
若者の人口流失に歯止めがかからない、奄美市にあって、里山の活躍に、TVの前で涙するおじいちゃん、おばちゃんたちのためにも、是非、7時のニュースでも相撲を取ってもらいたい里山。おっと、ブログの制限時間がいっぱいになりました。