久しぶりの上野運動公園の時計は正確に動いていた。
12号台風の時すっかり冠水して以来、長いこと修復されていなかった。その時計が動いていることに、気がついたのは、1時間半歩いてからだった。
ここまで来て、トリムコースは歩くことできないので、右折して通称「外周」と呼んでいるほうにコースを取って、とにかく1時間半歩いた。
慌てて家を出てきたものだから、歩数計をつけていないので、トリムコースを歩けないとなれば、距離が分からず、時間を見て歩くしかない今日だった。
とにかく1時間半歩けば今日のノルマは達成出来たろうと、NWのポールを片手に、カメラをウエストポーチから出して、何処で、どんな工事が行われているか知りたくて、バリケードの隙間をトリムコースに入った。
人工芝のサッカーグランドの全景が見えて、驚いた。
工事はここだったのだ。
今日は休園日なので、工事の人も車も見当たらなかったが、緑の芝生が復活していた。
大雨で吉野川の水が上野公園全体を冠水させ、いろんな施設に被害が出たと聞いたが、あの立派だった人工芝に上の泥は、べったりと何10センチか張り付いて、酷いものだった。
これは大変なことだろうなぁと、毎日歩いていた人たちと、話し合っていたものだった。
この冬の寒さや積雪、不順なお天気のため、歩くのもずっと怠けていた間に、あの堆積した泥の除去が行われていたのだ。
トリムコースを一周してきて反対側の通行止めのところまで来た。
4枚の写真を合成して、３月31日までの通行止めの場所と、台風の災害復旧工事の通行止めであることを、確認した。
暫くは、歩数計を忘れずにつけて、外周を歩くことにしようと思う。
