カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

町家のひなめぐり 高取 土佐町なみ

2012年03月02日 | ☆ ふるさと・大和
第6回のひなめぐりで賑わう高取町のイベントの時期が今年も三月一日から始まった。
小雨模様の第2日目だったが、暫く行事が続くので、思い切って今日出かけた。

町家のひなめぐりは、お天気のよい日にまたくることにして、今日はメイン会場のみを訪ねた。




会場近くの駐車場に車を置けたのも、雨と平日の特典だったかもしれない。
メイン会場の前の「街の駅・城跡」と言うキャッチフレーズもいい。この町は高取城の城下町で、堅固な山城の石垣が、その跡をとどめている。







天段の雛を中心にして、吊るし雛、餅花、籠雛など、毎年新しい展示の方法を変え、毎年訪れる私などは、「今年のメイン会場の展示はどんなのかなぁ」と楽しい期待でここに立つ。



今年はメイン会場を天段の雛のスペースと浜辺の雛のスペースに分けていた。
このスペースの活用を一つの物語として作り上げるのは、実行委員の方を中心に、町じゅうの人が関わって、いい知恵やアイディアを出し合っているのだなぁと感心しながら楽しく眺める。
浜辺の雛は、「それぞれの雛物語」の中から、心打つ母子の雛にまつわる温もりに、読んでいて胸が熱くなった。

    

浜辺の雛の物語から、広がって行く浜辺の風景をうまく作り上げている。
それぞれの雛を適した場所に配置しているので、観る側では、想像が広がっていく。
海のない県だから海への憧憬も、雛を通して描くのもいい。


町家に飾ってある雛の数だけ、それぞれの雛の物語があるに違いない。
その中でここに書かれた、この人の物語には強く心を打たれた。

町家に公開されている雛飾りには、いろんな思い出が色紙に書いて置かれている。
後日また訪れた時には、じっくりお雛様と家族の絆のようなものを、心のお土産にして帰ろうと思う。



天段の雛について、ボランテァの方が説明をしていらっしゃる。
私の横にいた赤ちゃんを抱っこした、若いお母さんが、シャッターを押してくださいと頼まれた。
「いい日に来ました。とてもよかったです。」
愛知県から来たというそのお母さんはいい思い出の1枚を、高取の町とともに大切な一日とされるだろうなぁ。

コメント (8)
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