「家の側の田圃の縁に、土筆が一杯咲いてるよ。こんなに咲いたのに、今まで気がつかなくて、もうっびっくり!!」
そんな電話に、丁度その方面近くに出かけようとしていた時だったので、早めで出て、友達の家に立ち寄った。
一つ二つ土の中から顔を出しているのなら、やっとあなたの出番ねと、早春の兆しを見る思いがするのだけれど、
このようにまるで、林立しているような土筆を見たのは、初めてだ。
友達も車で出かけることが多いので、きっと目に留まらなかったのだろう。
何気なく外に出て、ぶらぶらしている時に見つけて、すぐに知らせてくれたらしい。
もうすでにスギナが土筆の横から伸びてきている。
遅れていると思った春は、確実にこの町にも訪れている。