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京都府木津川市加茂町にある浄瑠璃寺は、京都のお寺というより奈良の古寺といった印象の方が強い。
奈良市に隣接する当尾の素朴な里であることも、学生時代からそのような印象を持ったのだと思う。
関西花の寺十六番の浄瑠璃時の花の代表的なのが、馬酔木である。
なかなか、満開の時に出会えないが今年は、その最盛期の美しい時に行くことができた。
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門と比べるとかなり木の丈が高い。
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『丁度その門と殆ど同じくらいの高さに伸びた一本の灌木がいちめんに、細かな白い花をふさふさと垂らしているのを認めると、自分のあとからくる妻のほうを向いて、得意そうにそれを指さして見せた。』
これは、私の大好きな堀辰雄の、大和路 信濃路のなかの「浄瑠璃寺の春」の一文である。
堀辰雄が多恵夫人とともにこのお寺を訪れた時には、馬酔木は門と同じ高さだったのが、今でははるかに門の高さを越していることも感慨深い。
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浄瑠璃寺の庭園は、極楽浄土を表現しているそうである。
梵字の阿字をかたどったと云われる宝池が境内の中心にあり、西側の本堂には、九体阿弥陀仏が安置されている。
池を隔てた東に三重塔が建立され、そこには薬師如来像を祀るという、建立当初のままの形を残しているとのことである。
この浄土庭園に佇んで本堂側から観ても、塔のあるほうから眺めても、周囲の自然環境と共に四季折々の美しさに、訪れる毎に、安らぎと新たな感動を与えてくれる。
現在、浄瑠璃寺では、庭園整備(護岸工事、発掘調査、樹木伐採など)が行われている。