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最初に水芭蕉とであったのは尾瀬だった。最近では信越高原の乙見湖畔、いもり池、野尻湖畔、昨年は黒姫高原、戸隠森林公園と冬は雪深い山や高原で、春を待つかのように一斉に湿地に咲いていた。
その水芭蕉が、ここ大和で咲いているのを見ることができたのは、大感激だった。
奈良県桜井市鹿路の里山一帯が、「鹿華苑」と名づけられた奥田忠良さんの山野草園である。
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心地よい梅の香りと、遠く近くで鳴く鶯の声に誘われるように山を登ると、「ミズバショウ」の道標が足元に見えた。
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ミズバショウは春の高山植物の代表のような花である。
江間彰子さんの「夏の思いで」の歌の中に出てくる尾瀬のミズバショウは、「夏の花」のイメージがあるけれど、標高の高い尾瀬では、雪解けの湿地に春を待ちかねたように咲くのが6月ごろなので、平地の春に匹敵する気候である。
北国の湿地でしか見たことのなかったミズバショウを、この地で見る機会を与えてくださった、「鹿花苑」のオーナーの奥田さんのこれまでの山野草造りの、長年のご苦労のお陰だと、深い感謝の気持ちで、ミズバショウと出会えた喜びに浸った。