映像:堀江佐吉の名作:国重要文化財の「偕行社」の中庭から撮影した景観
古都弘前は城下町という顔の他に洋館の街でもある探訪録 (2019.10.20)
(下記アンダーラインを🖱クリックすると本ブログの探訪記録参照可)
①旧第八師団長官舎(スターバックス珈琲日本で二番目の有形登録文化財弘前公園前店)
②外人教師館(旧東奥義塾:弘前市観光館広場に保存、現在はカフェ等で観光客に好評)
③弘前警察署紺屋町巡査派出所(弘前城西堀の紺屋町入口に位置、寺山修司ゆかりの場)
④吉野町煉瓦倉庫(弘前っ子なら誰もが心の片隅に残る煉瓦倉庫群、美術館に衣替決定)
⑤偕行社(旧第八師団弘前将校倶楽部、藩政時代の終焉を支えたのが第八師団本部設置)
⑥弘前教会教会堂(名匠堀江佐吉が手掛けたちょっとハイカラな背伸ゴシック建築様式)
⑦弘前昇天教会(アメリカ人が設計したイギリス積みの赤レンガが特徴の文字通り洋館)
⑧一戸時計店(弘前市土手町の真ん中に位置する。右にいっても、左にいっても土手町)
⑨かくは宮川デパート(東北初鉄筋デパート。弘前市民、津軽郡域の行楽の場所だった)
⑩旧五十九銀行本店(青森銀行弘前支店敷地内にある青森銀行記念館。弘前市寄贈予定)
⑪鏡ケ丘記念館(弘前高校の学校会館。青森県の重要文化財に指定。筆者は此処で勉学)
⑫藤田記念庭園洋館(東北有数の江戸式日本庭園として整備、岩木山を借景にした絶景)
⑬外国人教師館(旧制弘前高等学校の外国人教師館、当時二棟対で在ったうちの一軒だ)
⑭旧弘前市立図書館(洋館の街を象徴する美しい外観の建築物。名匠堀江佐吉の代表作)
⑮名曲喫茶ひまわり(建築年は不詳だが店内は洋風で昭和初期の儘、大正ロマンの香り)
⑯三上ビル(映画「百年食堂」で注目を浴びたビル。廃墟同然の佇まいだがまだ活きてる)
⑰旧弘前市役所(弘前雪燈籠まつりの大雪像として製作され、プロジェクトマッピング)
記録:①②⑤⑥⑧⑩⑪⑫⑬⑭の洋館は弘前市の名棟梁・堀江佐吉及び堀江組が設計施工。
記憶:洋館の街・・・城下町弘前は明治大正昭和に第八師団と弘前大学の設置に伴い城下町
から商都&学都の街へと進化した。そして街中に大正ロマンの洋風建築が目立つ
ようになった。代表的なのが今は無い「かくは宮川」デパートだろう。その他に
公的機関、呉服屋さん、町医者、喫茶店など洋風の建築物で街が賑わうのだった。
記録:洋館と直接リンクしないが、その後の日本の近代建築をリードし前川國男の建築
物が弘前市庁舎本館、緑の相談所、弘前中央高校講堂、旧木村産業研究所、弘前
市斎場など七つの洋館の流れをくむ建築物もある。