お湯の国 日本

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大町桂月(沼に舟うけ・・・蔦温泉)

2010年07月23日 |   ✑歌碑句碑 紀行

映像:南八甲田山中に位置する蔦温泉、足元源泉泉響の湯中庭にある大町桂月歌碑

大町桂月は風流人であった。青森県内の名勝奇勝をくまなく旅し、疲れて帰るのが
蔦温泉であった。そんな雅興人を持て成す宿の亭主も素晴らしい。そして何よりも
桂月を癒したのが滾々とわく温泉蔦沼周辺の自然の景観であった。それを語る句。

   『沼に舟うけ 姫鱒釣って 風呂で 月見る 山の中』  (桂月)

所感:日中、自然豊かな蔦沼に小舟を浮かべて晩酌の肴を釣り、宿に帰れば、温か
   い温泉が待っている。湯船に小盆を浮かべ月見酒のなんて風流だろう。この
   場面は現代に引継がれ、吉田拓郎の歌詞をこの旅館で書いたのが岡本おさみ。

参考:吉田拓郎作曲、岡本おさみ詞 「旅の宿」
   
    ♬浴衣の君は尾花(すすき)かんざし
     熱燗徳利の首をつまんで
     もういっぱいいかがなんて
     みょうに色っぽいね
     ・・・・・・・・・・
     上弦の月だったっけ
     ひさしぶりだね
     月みるなんて 
    ・・・・・・・・・・♬
   ※岡本おさみは新婚旅行できた蔦温泉でこの歌詞を綴ったのだという。


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