サス調整依頼の2000GTV
しばし、放置していたこのGTVを動かそうと思ったらエンジンが始動しません。
旧車は放置すると、ありがちな事ではありますが、ちょっと違うのです。
デスビローター回転せず
デスビASSYが浮いているだけであれば、押し込めば復活するのですが、それ以前の
問題のようです。
伝達側が回らず
嫌な予感が的中しました。
オイルパンを外す
駆動側のオイルポンプシャフト
ポキっと中折れ
どうも、今になって折れたのではなく、すでに折れていたのが完全分離したようです。
ジュリアでは全く無いとは言えないトラブルですが、Drのショップでは初めてだと
思います。
シャフトが折れていても、勘合のピンで持ちこたえていたのでしょう。
デスビを外した拍子に、その接合が外れてしまうこともあるとのことです(PF氏談)。
(今回はデスビも何処も一切触ってません)
修理はオイルポンプASSYを交換することになります。
ここからが本題です。
上記の修理内容は特にレアーでもないでしょう。
問題はオーナー様の手元ではなく、預かったショップでトラブルが起きたことです。
ショップの名誉のために言わせていた抱くと、お預かりして保管していただけで、
エンジンはおろか一切どこも手付かず状態でした。
しかし、オーナー様にとっては、まさに寝耳に水ですし、ショップが壊したのでは
ないかと疑われる余地もあって然るべきでしょう。
実は、かのような事態は稀にあります。
預かってる間に、依頼箇所以外が、偶発的に壊れることです。
ショップ側の立場からは、オーナー様の手元で壊れて欲しかったと思います。
やむなく、オーナー様には事情を説明して、納得して貰うしかありません。
もし、ショップが壊したのであれば、オーナー様には内緒で秘密裏に修理して、
なかったことにするでしょう。
今回のような事態では、ショップは免責ですから、オーナー様に訴えることが
出来るというものです。
過去例を持ち出すと、この偶発的二次被害は、ややこしいところが壊れます 。
泣かされた164 イメージ画像
■ 車検で預かった164を移動すのにエンジンを掛けたらタイベルが切れた 。
■ 契約後の再試乗中にタイベルが切れた(ショップ負担で修理)
初期型タイベルは要注意
LANCIAテージス
車検で預かり中にエンジン不動に陥り、なんとECUがパンクしておりました。
オーナー様には事情を説明しましたが、なんでオーナー様の手元で壊れなかったと、
恨みたくなるようなトラブルでした。
ショップ内での偶発はショップにとっては歓迎すべきではないものの、オーナー様に
とってはむしろ手間要らずとも言えます。
問題は、オーナーに納得して貰えるかというところです。
幸いにも、ショップのオーナー様は全て紳士的であり、理解をして頂いたのが不幸中の
幸いでした。
以上、修理依頼箇所以外が、ショップ内で偶発的に壊れることもあるということを
お伝えしたかったのであります。
ショップが壊すことも全く無いとは言えませんが、その場合はオーナー様に内緒で、
修理しちゃいますからネ(笑)。