テスト走行兼記念撮影の図 ツルピカオリジナル
他店購入ながらメンテをお任せ頂きました段付Jrの小メンテが完成しました。
この個体は1967年式で、50年近くにもなりますが、とっても良いコンディションです。
それは外内装のみならずメカも平均以上のコンディションを保っております。
今回は若干不調のアイドリングをオーナー様が訴えられました。
Drの見立ては同調がよろしくないと思いましたが、オーナー様は併せてWEBERキャブのO/Hを依頼されました。
難儀なキャブ外し
105であればほぼ全車種は体験してますが、とりわけ旧式なエアクリーナーがヘッドをまたぐタイプは厄介です。
赤枠のクリーナーBOXを外すのに手が入りませんので、干渉する点火コイルやフューエルフィルターを外す必要が
あります。
外れたWEBERのバタフライチェック
同調は許容範囲でしたので、バタフライを外すのは迷惑を掛ける可能性があり、喜んで中止しました(笑)。
フロート室内汚れチェック
底に鉄粉のようなスラッジが固着してましたが、硬化しており大勢に影響はなかったのでしょう。
こちらは例の鉄粉除去剤でクリーニングしました。(臭いw)
このWEBERのコンディションは基本的には悪くありません。
ついでに、フューエルフィルター内も綺麗にして、エレメントも交換しておきました。
マグナスで煮る(かなり臭いw)
ぶくぶくいってますので、沸騰してると思われます。
次は超音波アルカリ洗浄 (臭くない)
臓物も超音波洗浄 ネジ類は一部サンブラ仕上げ
B/Gは開放型
何とかシャフトを外さずにB/Gを外せないかと、悪戦苦闘しましたが外れたのは一つだけでした。
そのB/Gの状態は意外にも良好で、ゴロゴロいわなくてスムーズでした。
革シール+グリスアップ仕上げ
押さえのスプリングでB/Gを奥にピッタシ押してないと、開放型B/Gでは二次エアーを吸う可能性があると思い
ます。
何とか完成 ボディはサンブラ使用せず
ジェットカバーとネジ類のみサンブラで仕上げましたが、ボディ本体は使いませんでした。
サンブラは乱用しないほうが良いと思います。(個人的見解)
リンケ-ジチェック ブレーキパイプと干渉
結構、このような個体が多く、干渉はブレーキパイプを損傷する可能性があり危険です。
ターンバックルを伸ばす
調整一杯であれば、ロッドを長いのに交換しなくてなりませんが、なぜか一杯縮めてあり調整はラクチンでした。
点火系もリニューアル
プレメンテでデスビASSYを脱着しただけで点火不能になりました。
ポイントの状態も悪かったので、一新しておきました。
蛇足ながら、ジュリアシリーズではデスビASSYを外したほうが、遥かに整備性がよく確実です。
(ネジ一本で外れる)
オマケ整備 閉まりきらないフューエルリッド
ちょっと厄介な症状ですが、簡単に直す方法があります。
磁石を取り付け グロメットは一個外す
完璧ダス!
一瞬にして、お財布に優しい手法でありましたw。
以上、キャブは滞りなくO/H出来て、アイドルミクスチャーも4気筒調整出来るようになりました。
最も、これは同調が元から狂っていたのが要因だったのでしょう。
これで、やっと納車