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AT不調の169パンダ
一見様が何処かで聞きつけて、セレ(デュアロジック)の修理を依頼されました。
女性オーナー様はこのパンダにかなり愛着があり、約15万km走行でもまだまだ乗りたいとのことでした。
突然のギア抜けは、急に減速されて、後続車に追突されそうになり、とても不安であると訴えられました
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セレ修理を得意としてるわけではありませんが、ショップを信頼して頂いたからには、一肌脱がなければなりません。
問診では過去に特にセレを修理されてないそうで、高価なセレユニットの交換も視野に入れる必要がありました。
ところが、エグザミ診断では、特に電気的なエラーが無く、アクチェーター(セレユニット)もオイル漏れが
なかったのです。
エラーはメカ的な不具合が数点記録されておりました。
15万km無交換であるクラッチも、まず消耗しているのは間違いないと思われ、こちらを攻めることが最初の一歩でした。
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たくさん外す必要あり
ミッション脱着自体は難儀ではありませんが、セレユニットを外したり取り付け後の調整(キャリブレーション)は
余計な作業です。
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交換時期のクラッチASSY
やはりこれは正解で、一般的に3ペダルよりも長持ちのクラッチも、交換時期でした。
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レリーズフォークのB/gを押すレバーも磨耗
こちらもかなりの磨耗が見られました。
更に・・
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シフトフォークレバー磨耗
アクチェーターのプッシュロッドの当たる凹み部分にかなりの磨耗が見られました。
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目視で、2~3mmは磨耗しているので、正確なシフトは出来ないでしょう。
最終的にこの部品を交換したら、ギア抜けは無くなりました
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町内絶好調の図
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一応の完治はみましたが、実際はオーナー様の手に渡ってからの判定になるでしょう。
それにしても、磨耗部分を一新したせいか、素晴らしく変速はスムーズになりました!。
今回の作業は、目視できるメカ部分の作業でしたから、原因がはっきりとしていてラクチンでした。
ほぼクラッチO/H作業に毛の生えたくらいの作業で、修理代も思いの他にお財布にやさしく、オーナー様も驚いておられ
ました。(
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もっとも、次なる不具合(電気的な?)も出る可能性もあると、ご説明しましたが、今回の作業が無駄になることは
ありません。
とりナマズ、オーナ様にも作業者にとっても、今回の作業はラッキー