Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
個別連絡は075-934-0282までお願いします。

ニボマットにご用心の巻

2009-10-09 20:06:42 | 修理日記

2000年式 AR156 SW 2.0TS 正規ディーラー車


事の始まりはオルタネーターの修理が完了してお客様に引き渡す時でありました。

お客様は何やらタイアを指さして呆然としておられました。

Drは最初はなんのコッチャと訝しげでありましたw。



交換する程でないFtタイア


この個体は約15,000km前に4輪ともミシュランを新調しておりました。

まあ、Ft側は結構FWDでは早く減りますがまだ山はあります。

Ftがこの程度だからRrの山はもっと有るはずですネ。



それ程減ってるとは思えないRrタイア


ホンマにどこかが減ってまんネンと言いたいDrでありました。

天下のミシュランタイアがそんなに早く減るわけはありません。

特にFWDのRr側は駆動輪じゃないしFt側の二倍くらい長持ちするはずなんでよヤッパシ






ガビ~ン!   ズルズルやおまへんか!


これがなんと156SWの新品交換後1.5万kmのRrなんですww。

内側が異常に片減りしているじゃあ~りませんか!

こんな減り方をするのは当然リジッドアクスルでは考えれません。



もう片側のRrはややマシですが・


そうなんです川崎さん!?。


156はサルーンもワゴンもIRS(注)やったんです。←今頃気付いた?w

これはもうサスペンションのジオメトリーが狂ってるとしか考えられません。


もしかして・・

もしかして・・


(歌ってる場合じゃありましぇ~んw


早い話(早くない?)がRrサスをぶつけてアームが歪んでるかはたまた事故車かという疑惑が湧きますネ




Rrサスには特に異常が見当たりませんが・・



やはりアライメントはかなり逆キャンバーで明らかに「ハ」の字です。

ボディのテールが下がってるからどうしてもそうなります。

Drは若干頭が貝割れ大根状態でしたがよくよく考えると156SWにはいわゆるニボマットというセルフレベリング機構が装着されてることを思い出しました


後編に続く


注;IRSはindependent Rear Suspention(後輪独立懸架)の意味 



















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テージス号が完成

2009-10-07 20:21:34 | 修理日記

約一週間のドック入りだったテージス最終モデル


懸案の箇所を修理してATFを満たして試乗するというのはその結果が非常に興味深いものです。

今までの苦労が報われるか徒労に終わるか期待と失望の狭間の瞬間でもあります。

A/Tショックは完璧とは言えませんが体感上のショックは和らいだようです。(ATF交換の効果?)

この程度のショックはなんら問題ないと思うDrですが評価はオーナー様に委ねたいと思います。



静かなエンジンに復活!


エンジンのカムからの異音は大事をとって全てのリフターを交換したおかげでカタカタという嫌な音は消滅しました。

こちらは予想通りの結果でしたのでそれなりのコスト投資も報われました。

原因も探らずにただパーツを交換するだけでは芸がありませんw。



不良リフターの一部


よく見ると多少バケット(リフター)のカムが当たる面が傷ついて模様が入っています

その度合いは個々で違いますが大事をとり全て交換しました。

油圧タペットはアルファでは155の16Vから採用されておりタペット調整の手間要らずですがオイル管理や異物混入などで機能が損なわれ異音を生む結果になる個体もそれなりにあります。

正常な個体で一週間もエンジンを懸けないとガチャガチャいいだし次第にオイルが回ると異音が収まります。

これはアルファに限らず油圧タペットのエンジンはみんなそうなるようです。



エンジンの前後の振れを止めるロッド


オーナー様から他にも異音のご指摘がありました。

助手席床下近辺からゴゴゴ~というような擦れたような音だそうです。

これはDrも体感出来たのですがどうもアクセルオンの時にだけするようです。

リフトアップしても特に異常は見当たりませんでした。



ブッシュが全損?


このトルクロッドは比較的傷みやすく156や166等でも定期交換パーツです。

トルク変動の大きいV6エンジンがやはり痛みが早いようです。

たぶんこのブッシュが原因で異音を発生したのだと思います。


コストはそれなりに発生しましたが一応全ての箇所で一応の改善を見ました。

これでこのテージス号をオーナー様に返せることが出来るというものです。


しかし、もし改善が出来なかったら・・・ww。



それは・・・



修理代が貰えましぇ~ん!(笑)。






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異音はどうするアイフル?

2009-10-04 20:40:10 | 修理日記

最終テージス号は異音もあります  走行距離は約5万km


前回のA/Tショックに加えてエンジンから嫌なカタカタ音がありました。

音源はカムシャフトの打音というのは明白で最近のアルファも何台かに1台は必ずあるエンジン回転に正比例する嫌な音です。

このテージスの場合は特にオイル管理が悪かったはずはありません。

こちらはオーナーのタイミングベルト一式を交換して欲しいというリクエストにDrがそれならついでにカムシャフトを外して異音も直しましょうと提案しました。


前後バンクともカムシャフトまで分解   怪しいバルブリフター


カムシャフトを外すには当然タイミングベルトを外す必要がありますから作業は重複するため何割か工賃を節約できます。

このカムからの異音は油圧リフター(タペット)の不良かカム山の摩耗で最悪は両方ダメな場合もあります。



カム山でバケット(油圧リフター)を叩く   


そうなんです川崎さん!

金属同士がぶつかってるわけですから摩耗は当然あるわけで潤滑が重要なんです。

オイル交換をサボったりすると摩耗してしまいカタカタと嫌な音がして調子も出ませんww。

それにせっかくの高級車のエンジンがガチャガチャ鳴ってたら興ざめですからぜひ修理したいところです。



外した4つのカムシャフト


カムシャフト(カム山)自体は特に摩耗は見当たりませんでした。

やはり原因は油圧リフターということになるようです。

リフターは目視である程度良否が見分けられますが今回は大事をとり全て交換することにしました。

リフター1個の価格は約1,800と比較的リーズナブルです。

それでも1,800X24個ですからバカになりませんが・・


現在組み付け中につき結果は後日お伝えしますネ


続く
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A/T修理はどうするアイフル?

2009-10-03 19:51:45 | 修理日記

ランチャテージス最終型 3.2V6


Drが新車で輸入して納めたテージスのお客様から指令が来ました。

最近A/Tの変速ショックが耐えられないくらいキツイ時があるから何とかして欲しい!とのご要望であります

電子制御故に回路に異常がと思いエクザミナー(専用テスター)を試しても特に異常は見当たりませんでした。

やむなくDrが一日通勤の足に使うとそれらしい症状がでました。

しかし、それは故障と言えるか微妙でDrのように中古車を多数扱ってるとむしろ「こんなもの」で片づけられる範囲であります。

今回のお客様の場合は新車から乗られてる故に不快感が出たと推測されます。

こんなやっかいな修理は「先生、こんなもんでっせ~!」と口が裂けても言えないDrちゃんですww(笑)。


なんせお客様はショップで最古のお客様で数え切れない台数をDrから買って頂いております


お客様は神様ですww。



早速作業を開始の図


実はこのランチャテージスは少々やっかいな個体であります。

それは先ず正規ディーラーというのが無いから頼る所が無いということなんです

強いて言うならガレ○太さんがありますがあまり情報は入って来ません。

早い話が自己責任で部品の調達や修理をしなくてはならないということです。

(Drにとっては取るに足らない問題ですが



このA/Tに関しては国産のアイシン精機製ですから何とか情報を期待しました。

Drはメーカーさんにも照会をかけましたが結局は薬局で多数の部署をたらい回しにされたあげく「ウチは知りましぇ~ん!」という答えでした

まあ、予想したことですから特に落胆はありませんでしたが・・。


国産でも輸入品ということなんです


気を取り直してDrが取った策は先ずバルブボディに白羽の矢を立てました。

画像のようにまずATFが汚れすぎているのが気になります



ATの供給パーツはこのバルブボディ関連のみw  約150、000円


電子制御のATというのは基本的に分解して修理が不可能で全てリビルト品との交換が基本となります。

その価格はテージスの場合はガレ○太さんでは100万円~です

ランチャ社から供給されるパーツはバルブボディくらいです。

このバルブボディというのは複雑なATの油圧を制御する役目を果たします。



分解できる範囲で清掃予定のバルブボディ


大枚投じてリビルト交換すれば完璧でしょうがあまりにコストがキツイです。

こういう場合は低コストで手を付けられるところから始めて直ればラッキー島倉千代子(←意味不明)です

ただ無駄な抵抗で何点かコストを投じて結局は薬局でASSY交換したほうが良かったなんてこともあります。

この場合は投じたコストは無駄になり二重にコストが発生してしまいます

それを嫌うなら一切ややこしいことをせずに最初から大枚投じてASSY交換ということになります。

どちらを選ぶかはお客様の都合ということになるでしょう。


このテージスの変速ショックが改善されるか否かは吝かではありませんが又結果をレポートしたいと思うDrです。


続く














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祝初ご成約の巻 

2009-10-01 20:53:33 | 雑記帳

苦節三ヶ月半ついに陽の目が・・


Drの背水の陣である新企画が陽の目を見てアルファロメオが一台成約なりました

ネットにアップしたのが6/10ですから苦節三ヶ月半というところです

結構なアクセス数(最上位多し!)でクライエント様の登録数はそれなりにあるもののどちらかいうと無いクルマが多いのですw。


そりゃ~良く考えてみたらある物ならあワザワザDrのサイトに「探してコール」をしなくても他のメディアで探せますからネ。

しかし、そこいらに無い物を探す能力が実力というところですネ。




ご成約のAR GT3.2V6

GT自体の台数はそれなりに市場に流通しております。

しかし、大半が2.0JTSセレスピードなんです。

今回のクライエント様のリクエストは3.2マニュアルで赤以外希望でした。

Drは早速市場を探してみましたが限りなくゼロ台でした

最もネット広告の他社在庫を業販で仕入れるのは余りに芸が無いというかネタバレしますw。

DrのネットワークやAA等を駆使してなんとか見つけてのご成約でしたが結構苦労したというのが正直なところです

今回のクライエント様はご自身が引っ越ししてもワザワザ教えて下さるような良い方でよくぞDrに着いてきて下さったと感謝する次第です。 (ペコリ


苦節三ヶ月半の広告費-GT3.2の営業利益=微妙w


とにもかくにも一台でも成約なったという実績が次の自信に繋がるのですよ川崎さん!←意味不明

せっかくご登録頂いてもDrの怠慢や力足らずで逃しているのも多いというのも事実です。

今後はもっと精進しないといけないDrであります。








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