遠路輸送された段付GTV
クライエント様の転勤に伴い、二台のお車をお預かりすることになりました。
一台はこの段付をレストア依頼され、もう1台の某仏車は「保管サービス」を依頼されました。
レストアは出来る限りリーズナブルにという依頼でしたが、よ~く現車をチェックすると、
リーズナブルは得意科目であるものの、難しいことが判明しました。
地肌から錆が
全体的塗装もダメージが
加えて下回りの腐食が散見されましたので、ほぼ(やりたくない)全面剥離が必要です。
この時点で「リーズナブル」というのは無意味になってしまいます。
レーシー仕立てのロールケージ付
タコ足ヘッダー付
WEBERファンネル仕様
全体的にこの個体はレーシーな仕立てであり、オリジナルと違う楽しさがあります。
これに関しては、オリジナル派のDrも全く異論はありません。
まだお目にかかってないクライエント様とは、じっくりと今後の傾向と対策を、膝を突きあわ
せてご相談の予定です。
Type11541 SPIDER Sr3
隣県のオーナー様が不動状態のSPIDERをキャリアにて運ばれました。
不動には違いないのですが、イグニッションONでヒューズが飛ぶという症例です。
先ず、ボンネットを開けて驚きました。
何とキャブ仕様!
まさかEC仕様のType11538ではと車検証を見たら、明らかに大沢商会の11541正規物(US仕様)
です。
タコ足付
11541のインテリア
ACは所定の位置に外すことなく装着されています。
電源ショートはグローブボックス内の照明が短絡しておりました。
振動の激しいアルミエンジンマウント?も交換するのですが、エンジンブロックからの
スタッドボルトが一本折れてます。
こちらは、やや難作業ですが、エンジンを下ろすわけにもいかないので、悩むところです。
以上、一見様の修理依頼も広く門戸を開放しており、できる限りリーズナブルな手法で
対処します。
修理依頼のご相談はお気軽にお問い合わせ下さい 。