孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

中国・西安  厳しい手荷物検査や順法精神のことなど

2015-09-22 09:35:49 | 身辺雑記・その他

921日 月曜 中国・西安

 

西安観光2日目 今日は昼は一人で市内を散策 夜は現地旅行社手配で餃子ディナー+ショー観劇+夜市案内など

 

ホテル(南門近くのユースホステル)でランドリーサービスをお願いするのですが、受付女性が持参した汚れ物(下着)を広げて種類・数を確認するのは止めてもらいたいものです。中国ではよくあります。

 

今日は、ホテルのすぐ近く、南門に入場し、城壁を貸自転車でサイクリング。

 

貸自転車は2時間54元(約1100円)ですが、保証金として200元(約4000円)が必要です。

 

城壁の上は、3車線ぐらいの幅があって、1周すると14kmぐらいではないでしょうか。

ただ、サスペンションが固い自転車で石畳の道を走るのはそれほど快適とは言えません。

 

特に、旅行に出てから腰痛が再発し、痛み止めでなだめている身としてはちょっと心配。

 

南門からスタートして西門から、かつて三蔵法師が長安を後にして旅立ったシルクロードを遥かに望む・・・のですが、生い茂る木々で視界が遮られ、見えるものも大きなビルだけという訳で、そんな感慨もありません。

 

当初は1周するつもりでしたが、乗り心地がイマイチなので、西門を過ぎて北側の城壁が近づいたあたりで引き返しました。

 

29年前、城壁に上がったところにあった売店で玉の香炉を買いました。

値段はまったく覚えていませんが、せいぜい5~6千円ではないでしょうか。

 

個人的には、白味がかった緑色が非常に気にいっており、当時は改革開放間もない頃で売り手側に商品販売の理念に乏しく、かなりの貴重品を他の安い商品と同価格で売っていたのでは・・・これはかなりのお宝ではないか・・・と勝手に思っています。勝手に思う分は自由です。

 

今回旅行の最大目的は、この城壁サイクリングと、29年前の記憶がまったくない兵馬俑の再訪でしたので、昨日・今日で一応の目的達成です。

 

南門から降りて、城壁外の小雁塔(707年建築の仏塔で1343m)へ。

地図上の距離はそんなにないのですが、地下道を降りたり上がったり、道に迷ったりで結構疲れました。

 

小雁塔近くのお店で昼食

牛肉麺(15元 約300円)ですが、食べているうちに口の中が痺れてきました。唐辛子の辛さではなく、痺れる辛さです。やっぱり食べ物は、普段食べ慣れたものが一番です。

 

小雁塔は13層の最上階までのぼれます。(30元 約600円)

途中休みながらようやく最上階へ(くぐり穴を抜けるようにして最上階にあがります) 普段歩かない生活をしていますので、階段はダメです)

 

昨日ほどではありませんが、今日も西安はガスっています。

小雁塔境内は、西安観光地としては人が少なく落ち着けます。

 

小雁塔見物を終えて、地下鉄で移動して鼓楼(1380年建築)へ。

 

地下鉄は南北2線。 料金は数駅程度なら一律2元(約40円)のようです。

 

なにしろ地下を掘ると遺跡がザクザク出る土地柄ですから、なかなか建設が進まなかったようですが、近年は建設を優先する方向で進んでいるようです。

1400万人の大都会ですからやむを得ないでしょう。

 

鼓楼は、名前のとおり大太鼓で時刻を知らせていた建物で、建物内には大太鼓が並んでいます。

 

中国は地下鉄や重要施設などでは、空港のような手荷物検査を行いますが、ここではライターも没収されました。歴史遺産ですから煙草の火で燃やされては困る・・・ということでしょうか。

 

日本では「煙草を吸わないように」の張り紙1枚ですませるところですが、中国では順法精神が根付いていませんので、とにかく検査・没収ということでしょうか。

 

中国で手荷物検査が厳しいのは、ウイグル・チベットなど、抑圧している少数民族を抱える中国では、テロの脅威が現実的なこともあります。

 

順法精神という点では、あいかわらず赤信号でも横断する人が散見されます。

日本では、法律・ルールは皆が守ることで社会が安全・スムーズに保たれるという認識が基本にありますが、中国人にとっては法律・ルールは政府・権力者が勝手に決めたもので、違反すると処罰されるので一応は従うが、見つからないなら、できる限り無視するのが当然・・・という意識でしょうか。

 

ちょっと言い過ぎでしょうか。

 

もっとも、手荷物検査をしない日本では、新幹線の中で焼身自殺するような事件もおきました。

あのときは、中国では「なぜ日本は手荷物検査しないのか?」という声が多くあったようです。

 

鼓楼を起点に屋台街が北へ伸びており、大変な人出です。

飴を路上で長く引き伸ばしたり、飴に混ぜた胡桃を大きな木槌で叩いたり・・・パフォーマンスも楽しい通りです。

 

ツクツクのような三輪車でいったんホテルに戻り、夜の餃子ディナーショウまで休憩。

三輪車は乗る前に値段交渉が必要です。外国人ということで2~3倍にボラれているように思いますが、まあゴタゴタするのも面倒なので。

 

市内中心部幹線走路での走行は禁止されているせいか、歩道を走ったりしています。

ドライバーはイスラム系が多いとか。

 

餃子ディナーは・・・まあ、こんなものでしょう。

一人で来ているのは私ぐらいです。

1時間の食事タイムのあと、そのままの座席でショーを観劇します。

伝統的な舞踊・音楽をベースにした上品で美しいダンスと楽器演奏です。

 

面白いのは観客のほとんどが欧米人で、特に、餃子ディナーをセットにしているのは欧米人だけといってもいいぐらいです。東洋系は私ぐらい。

 

後ろの座席でショーだけ観る中国人が若干いる程度。

(中国の人は高いお金を出して餃子を食べる人はいないのでしょう)

 

昨日のショーは、逆に中国人や韓国人ばかり。見事に客層がわかれています。

昨日のショーはアクロバティックな雑技にファッションショーを加えたような構成で、派手なエンターテイメントを志向しているのに対し、今日のショーは伝統的な文化を感じさせる舞踊・音楽を重視しているという差の結果でしょうか。

 

ショーのあとは、ライトアップされた城壁などを眺めながら昼間来た屋台街へ。

イスラム系の人が多く店をだしている屋台街で、昼間より賑わっています。

 

簡単に屋台街を歩いたのちホテルへ。

 

明日は、一人で市内散策です。

大雁塔などを予定しています。

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