(イランではgooはアクセスできませんでした。帰国後、遡ってアップしています)
(イラン・シラーズの「ナスィーロル・モスク」、通称「ローズモスク」 その名のとおり、壁面全体にあでやかなピンクのバラの絵が描かれた、イスラムモスクとしては異例の装飾美のモスクですが、ステンドグラスの美しさが非常に有名なモスクでもあります。早朝の日差しが奥まで差し込む時間帯は、特にステンドグラスの織りなす万華鏡のような色彩が鮮やかだそうです。私が訪れた時間帯では、差し込む日差しは短くなっていましたが、それでも足を止めるのに十分な美しさでした。)
【イラン観光二日目】
首都テヘランから飛行機で「バラと詩人の街」シラーズに移動。
シラーズは美しい庭園や世界的に有名な詩人の廟などで有名な街ですが、古代ペルシャ帝国の都ペルセポリスの遺跡観光の基地でもあります。
今日はシラーズ市内の「ローズモスク」や「コーラン門」などを観光し、昼食後にいったんホテルに入り休憩しています。夕方からバザールやいくつかのスポットなどを観光予定です。
お昼前でも気温は39℃、午後には40℃を超える暑さ。日本のように湿気がないので幾分過ごしやすいとは言え、日差しは強烈です。
テヘランもそうですが、シラーズも標高は1500m前後の高地にありますので、紫外線も山頂のように半端ないものがあるでしょう。
そんな訳で午後はホテルで休憩し、夕方、気温が下がり始めた頃に再度観光に出かける予定です。
ペルセポリスは明日早朝に観光して、そのままゾロアスター教遺跡もあるヤズドへ車移動します。
シラーズは強い日差しが育てるブドウからつくるワインが有名とか。
でも、イスラムではアルコールは禁止されているのでは?
そうした疑問に対する答えが「イランはイスラムではない!」というもの。
アラブ世界との戦いに敗れたため、イスラム教を信仰するようにはなっているが、イスラムはイランの本質ではなく、イランをつくっているのは、明日行くぺルセポリスに象徴されるようなペルシャの歴史・文化である・・・・という話のようです。
確かに、民族的にもイランはアラブ系ではありません。
そんなことで、イラン社会・文化はアラブ・イスラム国のようにイスラムに強く縛られてはいない、4割ほど人はお酒も飲むし、結婚式などでは必ずワインがふるまわれる・・・・とのこと。
イスラム教徒の特徴とされるメッカの方向を向いてのお祈りも、行っているのは1割ぐらいではないか、ラマダンの断食も8~9割は実行していないのでは・・・とも。
アラブではモスクが近い住宅は価格が高いが、イランではアザーンがうるさいので逆に安くなるとも。
それでも、昨日取り上げた「イラン革命」の頃はまだ信仰心もそれなりに強かったが、イスラム主義の息苦しさ・問題に人々が気づくにつれて、イスラム信仰もかつてのような規制力を持たない状況にもなっているとのこと。
もちろん、最高指導者ハメネイ師を頂点とする体制は、宗教を基軸とした社会形成に努めてはいるが、イラン国民の望むものとは異なっている。
体制側としても、もはや人々のそうした気持ちを力づくで抑えることはできない。
選挙前ひと月ほどは選挙への関心をたかめるためTVでの議論が比較的オープンになるが、今年行われた大統領選挙では、これまでになく体制維持を図る保守強硬派への批判がTV上で飛び交うことにもなった。
ただ、体制批判デモのような示威行動はまだイランではできない。
こうした見方・考えがどこまで一般的かは知る由もありませんが、宗教国家とも評されるイランにあって、「イランはイスラムではない」というのは非常に印象的でした。
(イラン・シラーズの「ナスィーロル・モスク」、通称「ローズモスク」 その名のとおり、壁面全体にあでやかなピンクのバラの絵が描かれた、イスラムモスクとしては異例の装飾美のモスクですが、ステンドグラスの美しさが非常に有名なモスクでもあります。早朝の日差しが奥まで差し込む時間帯は、特にステンドグラスの織りなす万華鏡のような色彩が鮮やかだそうです。私が訪れた時間帯では、差し込む日差しは短くなっていましたが、それでも足を止めるのに十分な美しさでした。)
【イラン観光二日目】
首都テヘランから飛行機で「バラと詩人の街」シラーズに移動。
シラーズは美しい庭園や世界的に有名な詩人の廟などで有名な街ですが、古代ペルシャ帝国の都ペルセポリスの遺跡観光の基地でもあります。
今日はシラーズ市内の「ローズモスク」や「コーラン門」などを観光し、昼食後にいったんホテルに入り休憩しています。夕方からバザールやいくつかのスポットなどを観光予定です。
お昼前でも気温は39℃、午後には40℃を超える暑さ。日本のように湿気がないので幾分過ごしやすいとは言え、日差しは強烈です。
テヘランもそうですが、シラーズも標高は1500m前後の高地にありますので、紫外線も山頂のように半端ないものがあるでしょう。
そんな訳で午後はホテルで休憩し、夕方、気温が下がり始めた頃に再度観光に出かける予定です。
ペルセポリスは明日早朝に観光して、そのままゾロアスター教遺跡もあるヤズドへ車移動します。
シラーズは強い日差しが育てるブドウからつくるワインが有名とか。
でも、イスラムではアルコールは禁止されているのでは?
そうした疑問に対する答えが「イランはイスラムではない!」というもの。
アラブ世界との戦いに敗れたため、イスラム教を信仰するようにはなっているが、イスラムはイランの本質ではなく、イランをつくっているのは、明日行くぺルセポリスに象徴されるようなペルシャの歴史・文化である・・・・という話のようです。
確かに、民族的にもイランはアラブ系ではありません。
そんなことで、イラン社会・文化はアラブ・イスラム国のようにイスラムに強く縛られてはいない、4割ほど人はお酒も飲むし、結婚式などでは必ずワインがふるまわれる・・・・とのこと。
イスラム教徒の特徴とされるメッカの方向を向いてのお祈りも、行っているのは1割ぐらいではないか、ラマダンの断食も8~9割は実行していないのでは・・・とも。
アラブではモスクが近い住宅は価格が高いが、イランではアザーンがうるさいので逆に安くなるとも。
それでも、昨日取り上げた「イラン革命」の頃はまだ信仰心もそれなりに強かったが、イスラム主義の息苦しさ・問題に人々が気づくにつれて、イスラム信仰もかつてのような規制力を持たない状況にもなっているとのこと。
もちろん、最高指導者ハメネイ師を頂点とする体制は、宗教を基軸とした社会形成に努めてはいるが、イラン国民の望むものとは異なっている。
体制側としても、もはや人々のそうした気持ちを力づくで抑えることはできない。
選挙前ひと月ほどは選挙への関心をたかめるためTVでの議論が比較的オープンになるが、今年行われた大統領選挙では、これまでになく体制維持を図る保守強硬派への批判がTV上で飛び交うことにもなった。
ただ、体制批判デモのような示威行動はまだイランではできない。
こうした見方・考えがどこまで一般的かは知る由もありませんが、宗教国家とも評されるイランにあって、「イランはイスラムではない」というのは非常に印象的でした。