昨日、長野市内で行われた結婚式に出席しました。きのうの午前4時ごろ長野県と新潟県境で起きた地震(前日の東北地方の地震の関連かもしれません)があったので、午前5時ごろから出勤していたのですが、招待状をいただいていたので11時頃会場のレストランに顔を出しました。スピーチを行い、挨拶などをしてすぐに職場に戻りましたが、新郎は事情を理解しているのでいいとして、親族の皆さんには失礼をしました。でも、会場は暖かいムードに包まれ、主役の二人は幸せそうでした。ハッピーなアルバムです。
LIONEL HAMPTON (ライオネル・ハンプトン)
HAMP AND GETZ (Verve 1955年録音)
スイング時代にベニー・グッドマン楽団で名を成したライオネル・ハンプトン(ヴァイブ)ですが、そのヴィブラートのほとんどかからない音色は、ミルト・ジャクソンなどのプレイを聴き慣れていると却って新鮮です。ヴォーヴ・レーベルでは大物同士の顔合わせで多くの録音が行われましたが、その中でも興味をひかれる一枚。
ハンプトンの相方は、スタン・ゲッツ(ts)ですが、こういうスイングものをやらせても超一流のプレイヤーだけに、彼のプレイを聴きたくてこの作品を入手する方も多いと思います。メンバーは、L・ハンプトン(vib)、S・ゲッツ(ts)、ルー・レヴィ(p)、リロイ・ヴィネガー(b)、シェリー・マン(ds)で、リズム陣は西海岸の名手達です。
曲目が僕には嬉しいものばかりで、「Cherokee」、バラード・メドレーが「Tenderly」、「Autumn in New York」、「East of The Sun」、「I Can't Get Started」の4曲、「Louise」、「Jumpin' at The Woodside」、そしてハンプトン自作の「Gladys」。レスター・ヤング(ts)に名演のある「Louise」、カウント・ベイシー楽団の急速調ナンバー「Jumpin' at The Woodside」が注目されます。
ライオネル・ハンプトンというと、古そうだと敬遠される向きもあるかもしれませんが、ゲッツの次々と出てくるメロディアスなアドリブ、ハンプトンのスイングしまくりマレットさばき、ルー・レヴィのつぼを得た伴奏などと聴きどころ満載の作品です。ハンプトンとゲッツが白熱したプレイを繰り広げる「Cherokee」と「Jumpin' at The Woodside」が白眉で、ことに後者におけるゲッツのプレイは手に汗握るスリリングなもの。4曲のバラード・メドレーもまた素晴らしい。