書店でパラパラと磯田道史著「日本史の内幕」(中公新書)を斜め読みしたら、面白そうなので購入して読みました。
(帯の裏にある本書の紹介)
(感想など)
著者の磯田さんの、第一次資料(古文書)を重視し、後世の書物にも目を配る姿勢に感銘を受けました。小学生の時から古文書を読んでいるのが、すごい。新しく発見された歴史上の事象を惜しげも無く披露しているのが面白く、あっというまに読了しました。
著者原作になる「殿、利息でござる!」という映画を、この本を読んで知るところとなり、DVDで観ました。実は、パッケージは何度も見ていたのですが、絵柄からコメディと勘違いして、スルーしていたのです。その映画には、フィギャアスケートの羽生結弦さんが出演していて、驚きました。
本書全体の中では、第3章『戦国女性の素顔』が新鮮で、そこに登場する井伊直虎(女性領主)に興味を覚え、今、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」をDVDで観ています。
本書はエッセイ集といってもよい内容ですが、一編が短くまとめられているのもよい点です。『今も生きる「慎み」の教え』には、「殿、利息でござる!」の映画化に至った経緯を記してあります。
さらに、「殿、利息でござる!」にはフィギャアスケートの羽生結弦さんが出演していて、その出演に至った事情について記されています。
(著者略歴)
【映画 殿、利息でござる!】
DVDの最初の映像。
(あら筋)
金欠の仙台藩は百姓や町人への容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=3億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!
(出演・スタッフ)
阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子 寺脇康文 きたろう 千葉雄大 橋本一郎 中本賢
西村雅彦 濱田岳(ナレーション)重岡大毅(ジャニーズWEST)羽生結弦 松田龍平 草笛光子 山﨑努
監督:中村義洋 脚本:中村義洋・鈴木謙一 音楽:安川午朗
原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
【松竹のホームページへのリンク】
1000両が準備できたところ。
私財を提供した宿場の面々
話を聞いて、宿場までやってきた殿様、伊達重村、羽生弓弦さん出演の場面です。
酒屋が倒れてはいけないと、君主自らお酒の名前を命名。
殿様の命名によるお酒が売れて、繁盛する穀田屋。
(NHK大河ドラマ 女城主 直虎)
直虎について記した一編。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」のスタート画面。まだ、半分くらい観たところです。
吉岡宿は何度か歩いたこともありますし、映画も観ました。改めて歩きたくもなりました。
「殿、利息でござる!」は、ヒットした映画だったのを、恥ずかしながら本書で初めて知りました。遅まきながら観てみましたが、とてもよい映画で、じわっときました。
場所が仙台藩ということで、親近感を感じましたが、6さんは、吉岡宿を歩いて写真を撮られているのは、さすがです。
コメントありがとうございます。