安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アニタ・ブライアント ANITA BRYANT

2011-04-03 21:01:05 | ヴォーカル(A~D)

本日、4月3日は、長野県の中部では一月遅れの雛祭りの日です。春が遅いせいか、安曇野市あたりでは、3月3日ではなくて4月3日が普通です。我が家では、この頃では大々的なお雛様の飾りつけはしなくなりましたが、箱から雛人形を出して風にあてることは奥様がやっています。女性の歌声で、ややポップス寄りのアルバムを聴いてみます。

ANITA BRYANT (アニタ・ブライアント)
ANITA BRYANT (CARLTON 1959年録音)

 Anitabryantcarlton

アニタ・ブライアントはヴォーカルの部類で紹介されることが多いのですが、ヒット曲もありオールディーズの歌手と言ってもおかしくありません。彼女の最大のヒットは、1960年の「Paper Roses」(ペーパー・ローゼズ)で、ビルボードホット100に11週ラインクインし、最高位は5位。他にも、「Till There was You」(59年、30位)、「The World of Lonely People」(64年、59位)というヒット曲があります。

彼女は小さいころから歌っていて、1956年にはシングル盤をリリースしています。歌手としてレコードも出して、実力を認められたわけですが、それに加えて容姿にも恵まれ、58年にはミス・オクラホマに選ばれています。

曲は、1曲を除きブロードウェイ・ミュージカルからで、「Till There was You」、「Just in Time」、「Hello Young Lovers」、「Mr.Wonderful」、「Small World」、「Love Look Away」、「Promise Me a Rose」、「Wouldn't It be Loverly」、「Anyone Would Love You」、「Do-Re-Mi」、「The Party's Over」と、それに「Blessings of Love」の計12曲。Monty Kellyが編曲に当たっています。

「Till There was You」は、3連のロッカ・バラードですが、元はミュージカル「The Music Man」(1957年)の中でバーバラ・クックが歌い、1963年にはビートルズが録音しています。「Blessings of Love」もコーラスを伴ったロッカ・バラード、明るく歌われる「Wouldn't It Be Loverly」、少し泣きの入った「Anyone Would Love You」、そしてジャジーな「Just in Time」などが収録されており、ヴォーカル・ファン向けでもあります。