安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハービー・ハンコック TAKIN' OFF

2011-04-17 21:19:55 | ピアノ

先週の火曜日に長野県の南部に出張で行ってきました。長野市から高速道をひたすら走り続け、中央自動車道駒ケ岳サービスエリア(下り線)で休憩と昼食。このサービスエリアは、中央アルプスと南アルプスが見えて景色がよいので、こちらまでくると必ず休憩に使います。お昼には駒ヶ根市名物のソースかつ丼を美味しくいただきましたが、かなりのボリュームでした。大きな音で聴きたい一枚。

HERBIE HANCOCK (ハービー・ハンコック)
TAKIN' OFF (BLUE NOTE 1962年録音)

 Takin_off_herbie_hancock

ハービー・ハンコックの初リーダー作、そして「ウォーター・メロンマン」が収録されていることで知られている有名アルバムです。いまさらですが、こういう調子のいい曲はドライブに似合いますね。日本盤LP、USAの音符盤LP、そしてCDと、よく整理できていないためと、用途の違いによって三種類集まりました。

メンバーが僕にとってはたいへん嬉しく、フレディ・ハバード(tp)、デクスター・ゴードン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ブッチ・ウォーレン(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)で、新進のメンバーに加えて、ベテランのデクスター・ゴードンが起用されています。

初リーダー作ということで、ハービーは全曲を作曲しています。「Watermelon Man」(ウォーターメロン・マン)、「Three Bags Full」、「Empty Pockets」、「The Maze」、「Driftin'」、「Alone and I」の6曲。1962年という、ハービーが、マイルズバンドに入る前に作られたもので、ハード・バップ~ファンキー色がそれぞれ出ている曲です。ハンコックのタッチは刺激的で、「Driftin'」に登場するサウンドなどは新鮮です。

「Watermelon Man」は、調子のよいリズム・パターンに被さるホーンのゴスペルタッチのメロディがかっこよく、ハバードが同音を繰り返してソロをとり、ゴードンもうねるような快調なソロをとります。「The Maze」や「Driftin'」もそれぞれ親しみのある曲ですが、バラード「Alone and I」は、ハンコックが静かなムードを設定し、ゴードンの密かで美しい吹奏、ハンコック、ハバードと寂しさが滲んでくるような素晴らしい演奏です。全体としては、楽しいファンキーアルバムです。

駒ケ岳サービスエリア(下り線)

中央道の駒ヶ根ICと松川ICの間にある、サービスエリアです。山岳景色が見られ、暖かくなれば駐車場内に植えられた花木も咲いて綺麗です。今年は春が少し遅いようです。

 Chuushajoukara

                駐車場の光景

 Minamikomagatakenado

     望遠で撮ってみた中央アルプス。食堂のおばさんに
     聞いてみたら、一番高い峰が「南駒ケ岳」だそうです。

 Sousukatudonkomagatake_2

    ヴォリュームたっぷりのソースかつ丼(1,050円)