安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

レイン・デ・グラーフ DRIFTING ON A REED 

2011-11-20 11:51:16 | ピアノ

シクラメンの鉢を、生産している方からいただきました。花の形状が細かく複雑で、色合いがすっきりとして、可憐な中にも華やかさが感じられます。鉢をひとつ置いたら、部屋が急に賑やかになりました。長野県では、カーネーション、アルストロメリア、トルコギキョウなどが多く生産されていますが、シクラメンの栽培も盛んですし、技術も高いようです。花の栽培が盛んなオランダのピアニスト。

REIN DE GRAAFF (レイン・デ・グラーフ)
DRIFTING ON A REED (Timeless 1976~77年録音)

 Drifting_on_a_reed

オランダのピアニストで、すぐ名前が出てくるのは、ミシャ・メンゲルベルク、シーズ・スリンガー、ヤン・ハイツ、ピム・ヤコブス、ルイス・バン・ダイクらですが、このレイン・デ・グラーフも同国を代表する一人だと思います。グラーフは、ディック・ベニーク(ts)と組んだバンドで、コルトレーンに近づいた演奏もしていて、「Cloud People」や「Point of No Return」では、カルテットによる熱演が聴けます。

カルテットによるものは、マッコイ・タイナーの手法を取り入れていますが、ピアノ・トリオによる「Drifting On A Reed」は、タイトルからもわかるとおり、バップ~ハードバップ色の濃い内容になっています。メンバーは、レイン・デ・グラーフ(p)、ヘンク・ハヴァーホック(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。ただし、「Autumn Leaves」だけは、グラーフ(p)、Roger Cooke(b)、Eric Ineke(ds)によるライブ録音。

曲は、有名ジャズ・オリジナルとスタンダードが主で、C・パーカーの「Drifting on a Reed」、D・ガレスピーの「Anthropology」、G・フラーの「「I Waited for You」、K・ドーハムの「Blue Bossa」(ブルー・ボッサ)、A・シュワルツの「Alone Together」、J・コスマの「Autumn Leaves」(枯葉)、それにグラーフの3作「For Lennie and Lee」、「Sunrise」、「Lonely Friday Blues」の9曲。

「Drifting on a Reed」では、グラーフは、パウエル直系というべきプレイをしていて、迫力が感じられます。「Alone Together」は、右手で長いラインを描き、詩情豊かなところを聴かせ、「Blue Bossa」は、ルパートによる前奏から、リズムに乗ったテーマ、ソロと続き期待に応えてくれる楽しいプレイ。「Autumn Leaves」におけるグラーフのソロは、細かな音符によるフレーズを交ぜて、力強い展開をしています。「Anthropology」でフェンダー・ピアノを使っていますが、意外にフワフワとしたタッチが、この曲には似合っていました。

【シクラメンの鉢】

本文でふれたのは、2枚の写真のうちの上のものです。窓辺においたものを携帯電話のカメラで撮影したので、写りがあまりよくありませんが、全体の雰囲気だけでもわかっていただければ嬉しいです。

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