先日、愛知県知立市(「ちりゅうし」と読みます。)にあるジャズ喫茶グッドベイトに行ってきました。名鉄名古屋駅から快速特急豊橋行きに乗り、20分で名鉄知立駅に到着。そこから歩いて7~8分でお店に着きました。午後2時半くらいから、貸し切り状態で1時間以上レコードでジャズを楽しみました。マスターはレコード室も見せてくれましたが、32,000枚あるというレコード棚は壮観でした。ウォーン・マーシュの「Free Wheeling」がグッドベイトでかかったので、そこに参加しているロニー・ボールのアルバムを聴いてみました。
RONNIE BALL (ロニー・ボール)
ALL ABOUT RONNIE (SAVOY 1956年録音)
英国生まれのロニー・ボールは、トリスターノ派のピアニストとして知られていますが、僕がはじめて気にとめたのは、クリス・コナー(vo)の「At The Village Gate」(FM)における伴奏でした。それから、ロニー・ボールが参加したアルバムを、折にふれて買っていたので、自然とトリスターノ派の管楽器奏者のリーダー作も手元に集まりました。これはボールの唯一のリーダー作です。
メンバーは、ロニー・ボール(p)、ウィリー・デニス(tb)、テッド・ブラウン(ts)、ウェンデル・マーシャル(b)、ケニー・クラーク(ds)。ボール、デニス、ブラウンの3人は、レニー・トリスターノの弟子です。テッド・ブラウンは、2010年に来日してマシュマロ・レコードからアルバムも出すなど、近年も活躍していて、息の長いのには驚きます。
曲は、ロニー・ボール作の「Pennie Packer」と「Citrus Season」、テッド・ブラウン作の「Feather Bed」と「Little Quail」、レスター・ヤング作「Prez Sez」(「Tickle Toe」と同じ)、あと2曲はスタンダードの「Ghost of A Chance」と「Sweet and Lovely」で全7曲。ボールとブラウンのものは、有名スタンダードのコード進行を借りてきて作られているようですが、ホリゾンタル(水平)な特徴あるメロディは、原曲とは離れたものになっています。
トリスターノ派の音楽は、はじめとっつきにくところはありますが、ウネウネとしたテーマや、ユニゾンの多い進行に慣れると、ソロの面白いものが多く楽しめますが、これもその一枚です。「Pennie Packer」では、ボール(p)の低音部を使った迫力のあるソロ、ブラウン(ts)のスムーズなソロとよいです。「Sweet and Lovely」は、デニスの抜けたカルテットによる演奏で、ゆったりと寛いでスイングする、ブラウンとボールが好ましい。
【グッドベイト】
場所:知立市西町亀池11-2 (イーグル・ボール北)
電話:0566-81-9851
営業時間:14:00~0:00 13:00~0:00(土日) 月休み
看板とグッドベイとの入り口です。回りは住宅街ですが、道に面しているので目立ちます。
一軒家で、回りを駐車場が取り囲んでいるので、気兼ねなく音が出せそうです。