安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マックス・ローチ LIVE IN TOKYO VOL.1

2014-05-04 08:39:57 | ベース・ドラムス

先日、所用で新潟県上越市に行ってきました。JR高田駅近辺なら、長野市の自宅から高速道路を使えば1時間10分くらい、国道でも1時間45分くらいで着くので、遠い感じはしません。同市の南高田には「プー横丁」というジャズを流している喫茶店があるので、帰りに寄りました。カウンター数席が使われているくらいのアットホームなお店ですが、大きな音で硬派なピアノ・トリオをかけてくれました。マスターの増村さんは映画もお好きなようで、長野市まで映画を見に行くと話をしていました。すこし硬派な演奏を。

MAX ROACH (マックス・ローチ)
MAX ROACH QUARTET LIVE IN TOKYO VOL.1 (DENON 1977年録音)

   Live_in_tokyo_max_roach

同じ時期に、同じ顔ぶれのマックス・ローチ・グループの公演を仙台で聴いたので、このLPを聴くたびに当時のことを想い起します。シンプルなカルテットで、真っ向勝負というべき演奏は、聴きごたえがありました。また、お客さんの入りがよかったことが、ことに印象に残っています。これは、東京の郵便貯金会館におけるライブ録音ですが、VOL.1とVOL.2があり、まとめて一枚のCDで出されたことがあります。

メンバーは、マックス・ローチ(ds)、ビリー・ハーパー(ts)、セシル・ブリッジウォーター(tp)、レジー・ワークマン(b)。注目は、ビリー・ハーパーのプレイで、コルトレーン派として、どんな演奏をしているか興味が湧きます。実際の公演を聴いたときには、セシル・ブリッジウォーターの音色の美しさにほれぼれしましたが、PCM録音という日本コロンビアが開発した録音方式で録られているので、音質的にも期待が持てそうです。

曲は、3曲だけです。トラディショナル(民謡など古くからある曲)で、ハーパーが編曲をした「Calvary」、セロニアス・モンク作「'Round MIdnight」、マックス・ローチ作「It's Time」。「Calvary」が18分、「'Round Midnight」が11分の収録時間で、それぞれのメンバーのソロスペースが十分確保されています。

かなりハードな演奏だという記憶があったのですが、今聴いてみると、そうでもなくて普通に楽しめます。ローチのドラミングは端正でシャープですし、サイドメンも大きく音をはずすといったことはありません。加えて、レジー・ワークマン(b)がしっかり支えています。「Calvary」は、口ずさめるようなメロディの曲ですが、テーマのあとのハーパー(ts)の音圧が強い迫力のあるソロに圧倒され、また、ローチのドラム・ソロもスリリングで、これが最も素晴らしい。「'Round Midnight」では、テーマが始まった途端、お客さんの拍手が聴こえ、実際のコンサートを思い出しました。

【プー横丁】

29年間営業を続けられていて、毎日お店を開けているそうですが、不定期に休むので、電話をかけてからきてほしいそうです。マスターはお寺の住職さんです。
住所:新潟県上越市南本町3-8-8
電話:025-525-6990

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お店の入り口です。普通の家並みの間にありますが、場所はわかりやすいです。   

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店内は細長いです。お店の奥から撮ってみました。カウンターにお客さんがいて、その右側にマスターがいます。珈琲はサイフォンで抽出していて、値段は300円でした。

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カウンターの後ろ側です。「絵本とのみもの」のお店ということで、本がたくさん置いてあります。左のスピーカーは、カレンダーの横くらいに位置しています。カウンターの中にいるマスターが、最もいいポジションで聴くことができるように配置してあるそうです。