この前の日曜日、安曇野市に行くのに大町市経由にして、中山高原に立ち寄り菜の花を見てきました。菜の花の黄色と淡い桜の木、そして背後には雄大な北アルプスと絶景でした。小さなお子さんを連れた家族連れもいて、ちょうど春の一日のお出かけに適しています。黄色い菜の花の印象が強かったので、ジャケットが黄色地のものを取り出しました。
BARNEY KESSEL (バーニー・ケッセル)
BARNEY KESSEL PLAYS “CARMEN” (CONTEMPORARY 1958年録音)
ミュージカルやクラシック、映画スコアのジャズ化が、1950年代にはいくつも行われました。バーニー・ケッセル(g)の企画ものでは、「Some Like It Hot」(お熱いのがお好き)も、見逃せない作品です。こちらのカルメンですが、主な購入動機は、ジャケット・デザインの面白さにあるのではないでしょうか。僕は、このアルバムはLPで持ち続けています。
ジャケットばかりでなく、内容も悪くありません。メンバーは、バーニー・ケッセル(編曲、g)、アンドレ・プレヴィン(p)、シェリー・マン(ds)、ハーブ・ゲラー(as)、バディ・コレット(flute)、レイ・リン(tp)、ヴィクター・フェルドマン(vib)、ジョー・モンドラゴン(b)らで、3グループで録音が行われています。ビゼーのカルメンからのアダプト(編曲)は、ケッセルが行っています。
曲目は、次のとおりで、原曲を並べてみました。
1 Swingin' The Toreador 「闘牛士の歌」(エスカミーリョ 第2幕)
2 A Pad On The Edge of Town 「セギディーリャ」(カルメン 第1幕)
3 If You Dig Me
「俺を愛しているなら カルメン」(エスカミューリョとカルメンのニ重唱 第4幕)
4 Free As A Bird 「恋は野の鳥」(ハバネラ)(カルメン 第1幕)
5 Viva El Toro! 「闘牛士行進曲」(前奏曲 第4幕)
6 Flowersville 「花の歌」(ドン・ホセ 第2幕)
7 Carmen's Cool 「あんたのために踊るは」(カルメンの踊り 第2幕)
8 Like There's No Place Like
「母の様子を教えておくれ」(ドン・ホセとミカエラのニ重唱 第1幕)
9 The Gypsy's Hip 「ジプシーの歌」(カルメン 第2幕)
こうして並べてみると、いかにビゼーが魅力的なメロディーをたくさん書いたかわかります。
ジャケットと同じく、演奏も明るくて楽しい内容です。西海岸の一流メンバーばかりで、譜面にも強いのでしょうか、よどみなく音楽が流れていきます。「Swingin' The Toreador」(闘牛士の歌)や「Free As A Bird」(ハバネラ)では、柔かなアンサンブルをバックにしたケッセルのよくスイングするギター・ソロが聴けます。また、「Viva El Toro!」などで聴けるシェリー・マン(ds)の工夫したプレイ、安定したリズムも印象に残ります。
【大町市中山高原 菜の花 2014春】
菜の花から油を採るために栽培されていますが、この時期は鑑賞に多数の人が訪れます。