最近、戦国武将関連の本を読んでいますが、真田昌幸など真田家の武将には特に興味を惹かれます。真田家を扱った小説には、池波正太郎著「真田太平記」がありますが、佐々木功著「真田の兵ども」が出たので読んでみました。
さらに、「真田太平記」を再読したくなり、上田市の真田太平記館に出かけ、喫茶「ル・パスタン」で、その1巻、2巻を購入しました。併せて、購入特典の和紙製ブックカバーもゲット。「ル・パスタン」の珈琲が意外に美味しい。
表 紙
(カバーの裏にある本書の紹介)
(目 次)
(感想など)
真田家に取材した小説は、池波正太郎さんが「真田太平記」をはじめ多数書き、しかも、ベストセラーとなっているせいか、他の作家が手がけた例は、あまりないと思われます。今回、2024年6月18日付け(元は、2021年発行の単行本)で、佐々木功著の本作が文庫化されたことは、歓迎すべきことです。
目次を見ればわかるように、真田家の歴史の中でもハイライトといっていい時代、事象を扱っていて、ストーリー自体に既に魅力があります。創作だと推測しますが、徳川方についた長男の信幸が、父の昌幸、次男の信繁と計らい、大将の徳川秀忠を襲うという計画が書き加えられています。
物語は、史実を下敷きにしていて、その点は、好感が持てるのですが、例えば、273~274ページにかけての仙石秀康の回想など冗長で、ストーリー展開が遅いのがやや残念。また、上田城は「三層の天守」のお城という全く誤った記述(105ページ)があり、細部が疎かになっている気もしました。
(著者の紹介)
上記の「真田の兵ども」を読んだことを契機に、やはり池波正太郎作「真田太平記」を再読することに決定。以前購入の本は、処分しているので、再購入に、まず上田市の真田太平記館へ。
真田太平記館。
実は、一冊買うと、オリジナルの和紙製ブックカバーを一つもらえるというので、こちらへ。ブックカバーは6種類あるそうなので、12巻全てここで購入するので、6種類全部集める予定。
購入した池波正太郎「真田太平記」第1巻(新潮文庫)。面白いです。いま2巻にかかっています。
第1巻を購入したさいに、購入特典としてもらった和紙製ブックカバー。図柄は、挿絵からです。カバーとしては使わず、飾っておきます。
喫茶店「ル・パスタン」。ル・パスタンは、フランス語で楽しみという意味で、池波正太郎さんのエッセイのタイトルでもあります。
池波正太郎さんの絵が飾ってありました。本物かどうかは、聞きませんでした。
コーヒーをいただきました。初めていただきましたが、真っ当で値段も安く、上田市街地の穴場だと思いました。まだ真田太平記の文庫本を10冊購入するので、その際などに、またコーヒーを飲みたい。
【池波正太郎 真田太平記館】
住所:長野県上田市中央3丁目7番3号
電話:0268-28-7100
ホームページ: ◆池波正太郎真田太平記館◆ - 上田市ホームページ (city.ueda.nagano.jp)
私は12巻物は無理ですが、池波さんの絵が好きで「きままな絵筆」は持ってます。
味のある絵で大好きです、しゃれた人だったんでしょうね。
「ル・パスタン」のエッセーも読みたくなりました。
今回の佐々木功さんの小説ですが、そこそこといったところで、池波正太郎さんの筆致には遠く及ばなかったです。
上田は、新幹線も停まるので、比較的訪れやすいと思います。夏は暑いので、秋~初冬あたりがよいかもしれません。お城あり、宿場町ありで、池波さんも寄った蕎麦屋さんなどがあり、別所温泉も加えると、一日楽しめるのではないかと思います。
真田氏にまつわる小説を読んでいるうちに、僕は、沼田市など群馬県にある真田氏関連の城址などに行ってみたいと思うようになっています。
コメントありがとうございます。