一昨日の2月7日(金)、東京に所要があり新橋に泊まりました。翌8日(土)は、大雪が見込まれ、日程もキャンセルになったので早めに帰ることにし、高速バスが動かないので、新宿から中央線の特急あずさ、岡谷から飯田線の電車で飯田に帰ることにしました。朝8時半のあずさに乗れたのは良かったのですが、飯田線が不通で、岡谷駅で午後7時過ぎまで電車内に缶詰になりました。結局、バス代行などで帰りましたが、疲れて本日もぐったりです。元気出そうと威勢のいいものを聴きます。
HANK MOBLEY (ハンク・モブレイ)
THE FLIP (BLUE NOTE 1969年録音)
今年(2014年)の1月、2月と、ユニバーサルミュージックから、ブルーノートの4000番台後期のアルバムが50枚発売されます。そのうちの40枚が国内初CD化だそうです。当然既にCD化されていると思っていたものが、何枚もあったので、とりあえず気になったものを注文しました。そのうちの一枚がモブレイの「The Flip」です。もっとも、LPは持っているので、CDプレイヤー用としての購入です。
メンバーは、ハンク・モブレイ(ts)、ディジー・リース(tp)、スライド・ハンプトン(tb)、ヴィンス・ベネディッティ(p)、アルビー・カラス(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。モブレイがパリ滞在中に録音したもので、ヨーロッパ滞在の米国ミュージシャンの名前が目立ちます。ハンク、D・リース、S・ハンプトンとお気に入りのミュージシャンが3管を形成するので、聴く前からわくわくします。
曲は、全てモブレイのオリジナルで、「The Flip」、「Feelin' Folksy」、「Snappin' Out」、「18th Hole」、「Early morning Stroll」の全5曲。さすがに、ブルーノートの4000番台後半だと、曲調が悦楽的で、リズムも多彩で、従来のハードバップとも言い切れないものが多くなりますが、モブレイは琴線に触れるような曲を書いてアルバムを作っています。
これは、あまり注目されませんが、モブレイ後期の佳作といってよく、昔からの愛聴盤です。3管のアンサンブルが少しうるさいのが気にかかりますが、それを補って余りある快調なソロが続きます。「Feelin' Folksy」は、親しみやすいテーマに、モブレイ(ts)、リース(tp)などと各人のソロも充実しています。「Snappin' Out」がハイライトで、V・べネディッティ(p)、P・J・ジョーンズ(ds)らが繰り出すめくるめくリズムに乗り、モブレイらが哀愁フレーズを奏でていて、幸せな気分になりました。ジャケットのデザインに工夫があればなおよかった。
【2月8日の岡谷駅】
入線してきたのはよかったのですが、その日に出発することはできませんでした。この車両の中で待機していました。辰野駅や伊那新町駅での線路切り替え装置の大雪による不具合で不通となってしまいました。