家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

老人の証明

2009-02-04 11:29:01 | Weblog
先日ショッピングモール内のトイレに入った。

入り口に入ってすぐにチャックを下ろした自分に気がついた。

便器までは、まだ数歩ある。

別に焦ってするほど切羽詰っていたわけではない。

「オレ 年食ったな」と実感しながら放尿した。

トイレに入り早々とチャックを下ろす老人を何度も見ているので、もうその兆候が出てきたと思うと恐くなった。

そこへ知り合いが入ってきた。

2こと3こと喋って私が先にトイレを後にした。

モール内の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、先ほどの知り合いもコーヒーを飲みに入ってきた。

「さっき、あなたが出て行った後すぐに人が入ってきたでしょ」と知人は言う。

「ええ。すれ違いました」と答えた。

「オレさあ。その人が、あなただと思ったのよ。で、確かめもせずに残尿感?て言っちゃった」と告白した。

「あはははは」と私は笑ったが知人はツクヅク年食ったなと感じているのだった。

知人は私より一回り以上も年配だ。

二人で楽しくコーヒーを飲んだが、それぞれの心配については、それ以上話さなかった。