釧路にいる妻の従兄弟が釧路湿原のガイドを専業とするようになったと連絡が入った。
妻と私が釧路に行ったのは2006年の10月12日(木)だった。
彼にガイドしてもらってイチバン感激したのはシャケの遡上。
こんなに細くて浅い川に上って来るのかい、と思えるほど小さな川だった。
彼が言うように「誰も知らない穴場」に連れて行ってもらったのだ。
橋の上から静かに川の中を見てその凄まじい光景に息を呑んだ。
「お前は、こんなに一所懸命生きているのか」
シャケから発せられたように感じた。
愚直なまでの子孫を残すことへの執念。
だれに教えられなくても、どんな本を読まなくても見れば身体が反応する。
遊びにかける金は削るべきだ。
だが勉強にかける金は何としてでも出さなければ。
「不況の今人生を真剣に見つめた人がシアワセをつかむ」
そう思うのは私だけではないと思う。
遊びのツアーではなく人生を教わったツアーにもう一回出たい。