空と書いてソラと読ませる。
当たり前なのだが、それが犬の名前だとなるとちょっと洒落ている。
そら君は春野で仲良しのY爺さんが飼い始めた柴犬だ。
このあいだ初対面を済ませた。
「ゥワン」と吠えてY爺さんの後に隠れたが私は背中を見せて近づき手の匂いを嗅がせれば、すぐに私が犬に危害を加える人物ではないと感じ取ってくれる。
頭を撫でて「誉めて誉めて誉める」
どう誉めたかと言えば
「お前はいい子だ」「お前は偉い」「お前は良い所にもらわれてきたぞ」と少し飼い主も誉めておく。
これを私は「犬ナンパ術」と呼んでいる。
すると今度はお返しに私の身体に前足を掛ける 顔を舐める 唇を奪う 耳を噛む 髪の毛を噛む。
Y爺さんが恐縮してしまって「これ!これ!」とヒモを引っ張る。
「いいんですよ。大好きなんですから」と言って好きにさせる。
するともう私が帰ろうとすると帰してくれないほどの友達になっている。
そら君は私よりずいぶん春野の後輩にあたる。
だがそこは犬だから私よりずいぶんいろんなことを毎日学習しているだろう。
ひょっとしたら来年あたりはもう私が後輩になっているかもしれない。
当たり前なのだが、それが犬の名前だとなるとちょっと洒落ている。
そら君は春野で仲良しのY爺さんが飼い始めた柴犬だ。
このあいだ初対面を済ませた。
「ゥワン」と吠えてY爺さんの後に隠れたが私は背中を見せて近づき手の匂いを嗅がせれば、すぐに私が犬に危害を加える人物ではないと感じ取ってくれる。
頭を撫でて「誉めて誉めて誉める」
どう誉めたかと言えば
「お前はいい子だ」「お前は偉い」「お前は良い所にもらわれてきたぞ」と少し飼い主も誉めておく。
これを私は「犬ナンパ術」と呼んでいる。
すると今度はお返しに私の身体に前足を掛ける 顔を舐める 唇を奪う 耳を噛む 髪の毛を噛む。
Y爺さんが恐縮してしまって「これ!これ!」とヒモを引っ張る。
「いいんですよ。大好きなんですから」と言って好きにさせる。
するともう私が帰ろうとすると帰してくれないほどの友達になっている。
そら君は私よりずいぶん春野の後輩にあたる。
だがそこは犬だから私よりずいぶんいろんなことを毎日学習しているだろう。
ひょっとしたら来年あたりはもう私が後輩になっているかもしれない。