家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ウメノキゴケ

2010-06-17 09:15:55 | Weblog
知人が春野にやってきたときエゴノキを見て言った。

「ああ。これもやられてるなぁ。これは悪質のカビだから取らなくっちゃだめだよ。専用の薬があって掛ければ取れるよ。あぁ、あっちにも移ってる」

そう言われれば、あちらこちらに似たような物体がある。

私は心配になり早速帰宅して調べた。

カビ取り剤を調べていったが、それらしい物はない。

いろいろ調べていくと、どうやらウメノキゴケという物らしいことが分かった。

でも悪質なカビではない。

排気ガスに弱いところから大気汚染の指標にされている。

地衣類といって苔に似ているが植物ではなく菌類であるらしい。

むずかしいことは分からないが植物に寄生して、その養分を吸い取っているわけではない。

空気中から水分や養分を摂取しているようだ。

だから石の表面にも生えて生きていけるわけだ。

敷地のあちこちに在ることで不安になっていたが急に嬉しさに変わった。

妻に言ってみた。

「ウメノキゴケって知っているかい?」

「知っているよ。草木染めで使うやつでしょ?」

おや。そうなのかい。

再度調べなおした。

地衣染めとして出ていた。

ピンクや紫が出るらしい。

また盆栽などには風格を演出できるため珍重されているようだ。

カビ取り剤を掛けなくてよかった。