家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

サンショウのビリビリ感

2011-07-13 07:53:27 | Weblog
妻が道の駅でサンショウの実を一袋買った。

「これでイワシを煮るから」と言った。

「サンショウなら我が家の山にもあるよ」と教えた。

我が家の山に自生している山椒にも少しの実がなっていた。

トゲに気を付けて取り買ってきた袋の中に混ぜた。

後日イワシの煮つけを食べた。

言われたとおりサンショウが入っていた。

醤油で煮たイワシにひと味加わったサンショウ。

サンショウと一緒にイワシを食べるとピリッとして美味しい。

パクパク食べているうちに何となく、しびれるような感覚に気付いた。

サンショウの粒だけ3 4粒口に含み前歯で噛んでみた。

ガリガリとした食感だが固すぎる感覚はない。

舌先と前歯の周りの唇の裏側がビリビリとしびれてきた。

「これって何だろう?毒?麻酔?」

「サンショウは小粒でピリリと辛い」と言われることがあった。

子供の頃から体の小さかった私が授業中に良い答えをしたり駆けっこで早かったりすると先生が誉めてくれたのだ。

小さいなりにも存在感を現していると感じて、そう言ったのだろう。

サンショウの木は身体中にトゲが生えている。

トゲは「私に触らないで」と訴える気持ちの表れ。

たぶん鹿のような動物に自分の表皮を食べられないようにするためなのだろう。

我が家にある大きなサンショウの木の表面のトゲは私が削り取っておいた。

ふと掴んだ拍子にトゲが刺さることを予防するためだ。

老木になりつつある私。

私自身のトゲも自分で削り落とし他人が触っても大丈夫にしておかなくてはいけないと思った。