家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

二月堂の脚

2011-07-16 06:44:29 | Weblog
二月堂という名前の松本民芸家具作成の座卓を持っている。

25年前に家を建て替えしてからはテーブルでの生活になり出番が減っていた。

さらに和室の畳を一枚外して掘りごたつにしてからは納戸に仕舞いっぱなしになっていた。

子供達が小さかった頃は、これを食卓にしていた。

全員正座して食卓を囲んだものだ。

結構厚めのサクラ材を使用しているため、かなり重い。

重いほうが食卓のぐらつきもなく安定している。

ただし、この二月堂の角にスネをぶつけようものなら涙が出る。

2脚をつなげて使うようにしていたため4人家族だから一人当たりの使用面積は余裕たっぷりだった。

ただ食卓上の食べ物をカイザー(犬の名前)に食べられそうになったことは何度もある。

春野でテーブル代わりにしていた厚手の板をカウンターとして外に出したため、この二月堂をテーブルにしようと思いついた。

それには脚が必要だ。

ホームセンターでヒノキの角材と丸棒を購入してきた。

角材に穴を空け丸棒を通して4本足にすれば、そのまま二月堂が乗っかる。

それらを二組作り柿渋でスペシャル塗料を作って塗った。

二月堂を、この脚の上に乗せ下からビス固定した。

二月堂テーブルの出来上がり。

塗料を塗らない無垢の木の色の中に暗い色のテーブルが入った。

「これはこれで似合うじゃないか」

とひとりごちた。