こんな良い場所があったのに今まで来たことがなかった。
春野の家から歩いて5分。
今日のランチ場所に選んだ。
荷物が有って日差しが強かったので車で数十秒移動した。
沢の両側はY爺さんの所有地だ。
妻に言ってあったので今日の弁当はおにぎりだ。
水の中に足を入れられる場所に椅子をセットした。
靴を脱いで靴下を脱いで足を水の中に入れる。
「ヒャッ」とするが、すぐに慣れて気持良い。
サラダとおにぎりと茹で卵を順番に食べる。
セミの声が小さく聞こえるほど沢の音が大きい。
手に付いたおにぎりの海苔を沢で洗い流す。
快適な温度と湿度で足先だけはオーバークール。
しつこく付きまとっていたアブはどこかに消えた。
耳が慣れ目も慣れた頃近くの石の上にヒキガエルが居ることに気が付いた。
目を閉じて深く考えているようだ。
何か考えるには最適の場所だと感じた。
しかし何も考えないようにするにも最適だ。
こ奴は、たぶん考えずに眠っているのだろう。
対岸で何かが動いた。
よく見るとタヌキらしい。
草の下に入ってしまって写真が取れない。
少し後に下がって撮ろうとした。
「なんだよ。足が痛くて歩けやしない」
人間の足なんて靴が無きゃ使いもんにゃならねぇ。
カメラを構えたが動きが無い。
軽く咳払いしてみた。
「ウウン」
すると、この大音量の中で私の声を聞き分けた。
「何だ?今の音は?」とばかりに目を真ん丸くして、こちらを見た。
と同時に後の岩の中に飛び込んで消えた。
人間は、私だけ。
どれほど多くの動物達が私の周りにいたのかは分からない。
「梅干と鮭とコンブがおにぎりの中身だと分かった子?」と言えば
「はい」「はい」「はい」とあちこちから手が上がるに違いない。
ひょっとして寝ているヒキガエルだって手を上げかねない。
春野の家から歩いて5分。
今日のランチ場所に選んだ。
荷物が有って日差しが強かったので車で数十秒移動した。
沢の両側はY爺さんの所有地だ。
妻に言ってあったので今日の弁当はおにぎりだ。
水の中に足を入れられる場所に椅子をセットした。
靴を脱いで靴下を脱いで足を水の中に入れる。
「ヒャッ」とするが、すぐに慣れて気持良い。
サラダとおにぎりと茹で卵を順番に食べる。
セミの声が小さく聞こえるほど沢の音が大きい。
手に付いたおにぎりの海苔を沢で洗い流す。
快適な温度と湿度で足先だけはオーバークール。
しつこく付きまとっていたアブはどこかに消えた。
耳が慣れ目も慣れた頃近くの石の上にヒキガエルが居ることに気が付いた。
目を閉じて深く考えているようだ。
何か考えるには最適の場所だと感じた。
しかし何も考えないようにするにも最適だ。
こ奴は、たぶん考えずに眠っているのだろう。
対岸で何かが動いた。
よく見るとタヌキらしい。
草の下に入ってしまって写真が取れない。
少し後に下がって撮ろうとした。
「なんだよ。足が痛くて歩けやしない」
人間の足なんて靴が無きゃ使いもんにゃならねぇ。
カメラを構えたが動きが無い。
軽く咳払いしてみた。
「ウウン」
すると、この大音量の中で私の声を聞き分けた。
「何だ?今の音は?」とばかりに目を真ん丸くして、こちらを見た。
と同時に後の岩の中に飛び込んで消えた。
人間は、私だけ。
どれほど多くの動物達が私の周りにいたのかは分からない。
「梅干と鮭とコンブがおにぎりの中身だと分かった子?」と言えば
「はい」「はい」「はい」とあちこちから手が上がるに違いない。
ひょっとして寝ているヒキガエルだって手を上げかねない。