家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

追い越し

2013-06-20 07:31:26 | Weblog
幅が狭い割には交通量の多い道路で先頭に老人の運転する軽トラックなどがいるとガッカリする。

50Km/hで走行できるのだが40Km/hか、それ以下だ。

本人が後ろの人たちの走行の邪魔になっていると気づく老人もいて危なくないところで左に寄り道を譲る。

それなら何も問題はない。

道路は早く走れる人だけが使うわけではないのだ。

しかし往々にして遅く走る人は譲らない。

赤信号になってもユルユルと走り抜けてしまったりする。

とにかく判断や行動が遅いのだ。

先日私は狭い国道を走っていた。

先頭はブルーのシエンタ。

次は白のランクル。

3番目は黒のbB。

次にオートバイが入り、そして私。

さらに10台ほどつながっている。

シエンタがカーブの度にブレーキを踏む。

続いてランクルも同じようにブレーキを踏む。

50キロ制限を45キロ程度で走り、そのうえ毎回カーブで速度が落ちる。

たまりかねたオートバイ氏が黄色の車線だが追い越していった。

さすがに私の前のbBもランクルの真後ろで少し接近しアオルような格好を見せた。

もう20分以上もそういう走行が続いている。

黄色の線が「追い越すな」と言っているし、だいいち道幅が狭くて上手な追い越しなどできない。

やっと道幅が広がり白線になった。

真っ先にbBが追い越すのだろうと思ったが、その隊列は崩れない。

しびれを切らして私が追い越しをかけた。

bBを追い越しランクルを追い越した。

bBは男で、なんとランクルも男で若い。

次のシエンタも男で若かった。

その事実が衝撃だった。

女性であるとか老人であるとか何か「しかたないな」という理由が欲しかった。

男で4輪駆動車で若いのに先の見える緩いカーブでもブレーキを踏むとは・・・・。

「晴れて釈放」という気分で先頭に躍り出た私は、さらに衝撃を受けた。

私の後ろに誰も付いてきていなかったのだ。