妻の都合で一人で散歩に出た。
帰り道チロちゃんという猫に会うのを楽しみにしている。
やはり庭に長いロープでつながれていた。
「チーロちゃん」と言って近づいた。
「ナー」と長く鳴いて歩いてきた。
少し遊んでやると今日は私の手のひらを噛む。
「よーし」とこちらも乗ってお腹を撫でてやるとガーッと猛烈な勢いで咬み前足で掴んだ私の腕を後足で蹴る。
手を振りほどくとチロは「フー」とため息をついた。
耳を後ろに倒し目が鋭くなって私の手のひらを狙っている。
こいつ本気モードじゃん。
「またな」と言って立ち去ろうとしたら太ももに飛び上がって手を噛もうとした。
春野に到着して雨戸を開けていると水瓶の中の金魚がバシャバシャと派手な音を立てて餌を催促する。
水瓶に金魚の餌をまいてから庭の様子を見て回った。
みかんの木の下まで来ると「ガサッ」という大きな音と共に獣が現れた。
見るとカモシカだ。
持っていたカメラを構えると山に上がる方向に移動した。
こちらも、どうしても撮ろうと早足で移動する。
すると「ギャー、ギャー」と鳥の声のような虐待されているような大声を立てて山の上に消えた。
「ピュルルルルルル」とアカショウビンの声が隣りの谷からこだました。
きれいな声だ。
まだこの辺りにいるんだなと気分よく敷地に戻ってきた。
すると石垣の中にマムシが潜んでいることがわかった。
いつも草取りをする場所だ。
取っておかないと、こちらが危ない。
棒を数種類用意して退治した。
「ヤレヤレこんな午前中もないな」と縁側に座り地下足袋を脱ぎ始めた。
すると目の前のリュウノヒゲの中からムカデが現れた。
様子が変だ。
2匹が絡んでいるように見えた。
交尾かなと思ったがそうではなかった。
体の半分がしおれている片方を、もう片方が喰っている。
足が互にからみ合っている部分と茶色の頭が夢中で食っている箇所がグロテスクだ。
私の脱いだ地下足袋に入られても嫌だと思い焼き殺すことにした。
トーチで一瞬のうちに黒焦げにした。
エビの殻を焼いた匂いがした。
やっと弁当の時間になった。
室内に入ると匂いが充満していた。
エビの殻でないことは自分がイチバンよく知っている。
いやな感じで始めた弁当だったが、いち早くその臭いで駆けつけたモノがいる。
テレビの音がしていても、はっきり聞こえる大きな羽音だ。
大きな大きなスズメバチだった。
いったいどんな日だ。
帰り道チロちゃんという猫に会うのを楽しみにしている。
やはり庭に長いロープでつながれていた。
「チーロちゃん」と言って近づいた。
「ナー」と長く鳴いて歩いてきた。
少し遊んでやると今日は私の手のひらを噛む。
「よーし」とこちらも乗ってお腹を撫でてやるとガーッと猛烈な勢いで咬み前足で掴んだ私の腕を後足で蹴る。
手を振りほどくとチロは「フー」とため息をついた。
耳を後ろに倒し目が鋭くなって私の手のひらを狙っている。
こいつ本気モードじゃん。
「またな」と言って立ち去ろうとしたら太ももに飛び上がって手を噛もうとした。
春野に到着して雨戸を開けていると水瓶の中の金魚がバシャバシャと派手な音を立てて餌を催促する。
水瓶に金魚の餌をまいてから庭の様子を見て回った。
みかんの木の下まで来ると「ガサッ」という大きな音と共に獣が現れた。
見るとカモシカだ。
持っていたカメラを構えると山に上がる方向に移動した。
こちらも、どうしても撮ろうと早足で移動する。
すると「ギャー、ギャー」と鳥の声のような虐待されているような大声を立てて山の上に消えた。
「ピュルルルルルル」とアカショウビンの声が隣りの谷からこだました。
きれいな声だ。
まだこの辺りにいるんだなと気分よく敷地に戻ってきた。
すると石垣の中にマムシが潜んでいることがわかった。
いつも草取りをする場所だ。
取っておかないと、こちらが危ない。
棒を数種類用意して退治した。
「ヤレヤレこんな午前中もないな」と縁側に座り地下足袋を脱ぎ始めた。
すると目の前のリュウノヒゲの中からムカデが現れた。
様子が変だ。
2匹が絡んでいるように見えた。
交尾かなと思ったがそうではなかった。
体の半分がしおれている片方を、もう片方が喰っている。
足が互にからみ合っている部分と茶色の頭が夢中で食っている箇所がグロテスクだ。
私の脱いだ地下足袋に入られても嫌だと思い焼き殺すことにした。
トーチで一瞬のうちに黒焦げにした。
エビの殻を焼いた匂いがした。
やっと弁当の時間になった。
室内に入ると匂いが充満していた。
エビの殻でないことは自分がイチバンよく知っている。
いやな感じで始めた弁当だったが、いち早くその臭いで駆けつけたモノがいる。
テレビの音がしていても、はっきり聞こえる大きな羽音だ。
大きな大きなスズメバチだった。
いったいどんな日だ。