家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

眼の近くを傷つけた

2013-06-11 08:04:51 | Weblog
足場の悪い斜面で作業していた。

斜面の下は道路。

斜面は雑木や草で覆われている。

そこをスッキリさせようとしていた。

ハサミでアオキを切った。

ハサミを腰につけたケースに収めた。

と、そのつもりがケースから外れて地面に落ちた。

ハサミが道路まで転がってはいけない。

しゃがみこんでハサミを拾おうとした。

その瞬間「ガッ」と顔に衝撃が走った。

ずいぶん前に切り取ったアオキの枯れた茎が、そこにあった。

茎は私の鼻筋と右目の間を突いた。

さいわい茎の先端は尖っていなかった。

そのため打撲と顔の皮膚をかじるのみで済んだ。

「いてえー。よかったなぁ、よかった」と右目の周りを作業手袋の甲で押さえた。

もう少しのところで右目を失うところだった。

少しの出血だけで終わった。

作業を中断して家に入り鏡を見てみた。

先端が尖っていないとしても棒で思い切り突かれたに等しいため茎の輪郭のように切れていた。

出血はすぐに収まりティッシュ1枚で足りた。

気を取り直して作業を続けた。

帰宅すると妻が私の顔を見て血相を変えた。

「どうしたの」

簡単に説明して笑った。

私の笑い顔を見てさらに驚いた。

前歯が1本抜けていたからだ。

この作業と関係なく差し歯が抜けた。

傷があって出血したばかりの顔に前歯が1本無い今の私。

ちょい悪オヤジどころか極悪ジジイに見える。

しばらくは顔に傷のある怖い爺さん顔と付き合うことになる。