家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

住宅街で生死をかける

2013-08-09 09:39:55 | Weblog
夜の散歩の途中でサリーちゃんという犬と白いネコとおばあちゃんに出会い、その翌日サリーちゃんが亡くなったということは2012年6月28日付のブログ「サリーちゃんと墨田の花火」で書いた。

またそこに登場した白ネコについては2011年11月18日付「市街地の弱肉強食の2」で書いた。

タカがシラサギを目の前の川の中で押さえ込み息の根を止めてから土手に上げて食べ始めたところにネコが現れて、それを邪魔したという事件だ。

今回は、その白ネコの話だ。

おばあちゃんは一人で植木に水やりをしていた。

通りかかった私は声をかけた。

「お付きのネコは?」

おばあちゃんの家には25歳になるネコがいて、そのネコのことと勘違いして話し始めた。

「そうじゃなくて、一緒に散歩していた、あのネコですよ」と言うと

「ああ。あのこは、この辺りのボスネコに噛まれましてね」と言う。

「そうだそうですね。3回噛まれて病院に連れて行ったとか」

以前からその話は聞いていた。

モモのあたりを噛まれて血だらけになって家に戻ってきた。

大急ぎで病院に連れて行って処置をしてもらったが気落ちしてしまったということだった。

「5回噛まれましたの」と言う。

あれからも2回ほど噛まれたのだと分かった。

「最期は急所を噛まれまして死にましたの」と言った。

噛まれて怪我をするということは想定していたが殺されてしまうということまでは何故か想定していなかったため、おばあちゃんの話を聞いてショックを受けた。

おばあちゃんは「家の中に入りたかったみたいだけど25歳がいたものだから入れなかったの。ちょっと中途半端な育て方しちゃったの」と後悔を顔に出した。

「いやいや。仕方のないことですよ」と慰めた。

夜だけ家の中に入れたとしても日中に噛まれれば同じことだ。

こんな住宅街で野良ネコの生死をかけた戦いが行われていることを知って今までとは違った見方でネコたちを見ることになった。

近代化された公衆の中で野生の法則を失わずに生活しているネコが気高くも見えてきた。