家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

カエルと猫

2013-08-06 07:42:41 | Weblog
クチナシの木の根元に偶然カエルを見つけた。

ツヤのある金色に近い色の皮膚で目の周りはオレンジ色がかっている。

暑いから土の中に半分入って休息中だった。

大気が暑いから木陰の土の中が最適地であるらしい。

だからウトウトできると顔に描いてある。

写真だけ撮らせてもらって触らぬように目覚めさせぬように、まるで赤ちゃんを扱うかのようにした。

本当は切った枝が頭上に落ちても知らん顔しているから普通にふるまった。

ジッとしていることは生き延びる術でもある。

動かなければ相手に見つかりにくい。

草取りをしていると「ゴッ」という声がした。

「あのカエルだな。動き出したかな?」と思った。

続いて「ゴッ。  ゴホッ。  ゲヘッ」と何かを吐くような声に変わった。

この音は・・・・・。

すぐに猫が毛玉を吐く音だと気づいた。

さては、どこかに猫がいるな?

それらしい場所を見ても見つからない。

カメラを持ち出して探していると隠れていた三毛猫が飛び出してきて、そのまま逃げていった。

すかさずシャッターを押したが写っていたのは草むらだけだった。

猫の宿になっていたらしい物置の下の隙間部分にネットを張った。

後日鎌と植木バサミを研ごうと屋根下の水場まで行った。

「ガサッ」という音が聞こえた。

先日の猫とは別のネコがいた。

昼寝している時に私が近づいたので驚いたようだ。

鎌を2本と植木バサミを研ぐ間何度かネコと視線を合わせたが声をかけずにいた。

ネコは放っておいてくれるものと安心した。

そのまま薪の上で眠り始めた。

私がカメラで奴の尻を写しても気づかない。

熟睡している。

いろいろな音を出したらやっと目を覚ました。

「なんだかうるさいなぁ」という目をして私を見た。

尻は、そのまま。

逃げ出すのも生きる道、安心するのも生きる道。