家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

気まずい

2013-08-22 09:41:22 | Weblog
ショッピングモールの中を歩いていた。

各店からノリノリの音楽が通路に流れ出ている。

ロックやラップ。

店を過ぎて隣の店の前に通りかかると両方ミックスされた音楽が、まるで寿司とカレーを混ぜ合わせたかのような感じになる。

寿司もカレーも好物だがミックスはいけない。

自然に指を鳴らして歩いていた。

ある店の前に差し掛かると店員のお姉さんが店の前にある物を取ろうと急に屈んだ。

その瞬間大きく開いたTシャツの胸前部分が「ワッ」と下に。

私は見た。

黒いブラジャーと、白い肌。

顔を上げた店員の見たものは私が指パッチンしているところ。

「ちっ、違うよ。見えたからとか、見えなかったとかで指を鳴らしたんじゃない」 と心で叫んだが。

図書館に行った。

返却期限を少し過ぎてしまった本と、まだ期限の来ていない本を返すためだ。

ネットでこれから読みたい本を探していると、ほとんどは既に予約が入っている。

それでも予約しないことには読めないので予約した。

さらに探すと、ちょうど読み終わった本の中に引用されていた本を見つけた。

便利なことには春野の図書館に所蔵されている。

メモを見ながら本を探す。

文庫本の中に見当たらない。

自然科学の辺りにも見当たらない。

しかたなく係りの人に探してもらった。

私のメモを見て文庫本の棚を探る。

「そこは見たんですけどねぇ」と言うと

「ああそうですか」と笑顔で答えてくれる。

「分かりました。新刊ですね」と言って少し離れた棚を探す。

やはり見つけたようだ。

先ほどよりもっと笑顔が笑いに近くなり私に手渡してくれた。

「お声を掛ければよかったですね」と満面の笑顔。

なんだこの笑顔は・・・・。

「絶倫食」小泉武夫著の表紙が鼻血を垂らしているものだった。

まっとうな本なのだが受け取るとき少し気まずかった。