家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

草木染めサルスベリ

2013-09-02 08:52:07 | Weblog
妻の草木染めの手伝いをした。

染める元にするのはサルスベリ。

今濃い目のピンクと白がキレイに咲いている。

その内のピンクを使った。

花を咲かせていない枝を何本か切る。

細かく切ってステンレスの鍋に入れるのは妻。

その間に私は火を起こす。

煙が目にしみて痛い。

煙は横にたなびいてから上空に登り薄くなって消えた。

沸騰してから20分間煮出す。

空き時間に私は草取りをしたり隅に残っていた去年の枯葉を燃したり。

日陰で作業していたが陽が動き日向になった。

それもしばらくすれば涼しくなる。

しかし夏に火を使うのはシンドイものだ。

妻も空き時間には魚の入った水鉢の水換え作業をする。

煮出した液をザルで濾し煮汁を入れた鍋に布を投入する。

使用後のザルなどを私が洗う。

植物の持つヌルヌルがザルにまとわり付いて簡単には洗い落とせない。

タワシで丹念にこすり落とす。

ヤマガラが挨拶に来たあと妻に来客だ。

近所のおばちゃんだった。

その間私が鍋の中の布をムラのできないように動かす。

液体の中の色成分が布に吸着されているであろう。

絞った糸を外すとどんな柄が現れるのか楽しみだ。

涼しくなったところで残念ながら自宅に戻る。

布を鍋に入れたまま車に乗せる。

翌朝染め終えた布を見せてもらった。

思いもよらぬ色に仕上がっていた。

グレー基調で、これがサルスベリだとは誰も分からないと思う。

妻は次々に染めることを決断していた。

私は今青々としている柿の実を取って柿渋を作ろうと思っている。