家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

物置移動

2010-06-08 09:15:33 | Weblog
春野の物置を移動した。

物置は大小在って、そのうちの小のほうだ。

小物置は前オーナーが建てて置いていった物だ。

大きな物置と同じ向きに揃えた。

つまり反時計回りに90度向きを変えて、そのまま後に後退させた。

そうすると使いやすくなる上に奥まで見通しが利き庭が広く使える。

まずは新しく物置の基礎を造る必要があった。

これには最も時間を要した。

地面が球体のように思えるほど平ではない。

さらにモミジや杉の根が縦横無尽に走っていて土を掘り起こすのを妨げる。

やっと床掘りを終えてY爺さんに見てもらった。

「上手にできました」 と誉めてもらった。

基礎となるブロックの上面の高さ 向き そして間隔を揃えるのは大変だった。

翌日Y爺さんがコンクリートで固めてくれて、その3日後移動設置した。

スチール製物置は中身を全て出してしまっても重い。

だが男二人で下に丸太を差し込んで何とか移動できた。

Y爺さんの力は格別。

私の力は物置の重さに対して0になる程度。

あとはY爺さんの力次第で動くことになる。

「ホッ」 という掛け声とともにY爺さんが押すとズズーッと動く。

「わぁすごい」 と押している私が驚くほど移動する。

基礎に乗せてしまうと基礎と物置の位置関係が「ドンピシャ」だった。

Y爺さん得意げな顔で 「いいですか?これで」 と聞く。

私は親指を立てて 「バッチリです」 と答えた。

出してあった荷物を収めなおして終了。

さて移動が終わると次の問題に取り掛かる必要がある。

前オーナーが、この位置に物置を建てたのには、わけがあった。

この奥は鹿の通り道なのだ。

鹿の侵入を阻む目的もあっての位置決めだった。

この位置にどうしても開閉式の扉が欲しい。

屋根付の扉なら最高だが、とりあえず鹿の侵入阻止を目的に造る。

土を固めるために丸太を持ち上げては地面に叩きつける作業を、いやになるほど続けた。

上腕二頭筋(ちからこぶ)と三頭筋(ふりそで)が疲労している。

心地よい疲労感は次の作業への意欲を増幅してくれる。



パーフェクトしかも3穴しかも1本に2本

2010-06-07 07:26:47 | Weblog
吹矢の練習で面白い結果が出た。

5本吹くうちの5本全部が真ん中の7点に入ればパーフェクトだ。

今日そのパーフェクトが出たのだが、練習し始めてすぐに出た。

5本吹いたが穴は3つしか空いていない。

以前同じような光景になったことがあった。

その時は確か2本ずつ刺さった矢と1本の矢で合計5本で3穴だった。

今回は1本の矢に、あと2本が刺さったのだ。

1本目の矢に2本目が刺さり、続いて2本目の矢に3本目が刺さったのは見たことがある。

しかし初めの1本に2本目が刺さり続いて3本目も1本目の矢に刺さった。

それも新品の的だったから3つの穴しか空いていない。

これは、ものすごく気分が良いことだ。

全くの偶然であり出そうとして出るものではないから希少価値がある。

腕が上がったという証拠でもない。

ただ珍しいスコアーであるということだ。

「珍しいから、そのまま飾っておいたら?」

と薦められたが、複雑な感じで刺さっている矢を抜いてみたら、きれいに抜けたので、その
まま使うことにした。

「ミミッチイ」とは思ったが現実的な方を選んだ。



駒ヶ根 杜の市

2010-06-06 10:54:21 | Weblog
駒ヶ根杜の市に行ってきた。

日差しは強いが湿気のいない爽やかな風が吹いて心地よかった。

雪を頂く駒ケ岳を背景に駒ヶ池の縁でアルペンホルンが鳴る。

妻とは、いつものように現地解散した。

お互いに興味のある物が違うのだから当然だ。

私は 鉄工 木工 革細工 などが面白かった。

でもそれより興味深かったのは山から流れ出てくる大量の水の流れ。

轟音と共に白い泡を弾かせて下に急ぐ水と、その水路。

春野での水遊びの計画が頭の中を占領しているようだ。

また各テント店主の傍らで佇む犬が何とも微笑ましく感じた。

大人しく店番している。

また客もとりどりの犬種のイヌを同伴していた。

一緒に散歩するもの 抱っこされるもの 木陰で水を与えられるもの皆大事にされていた。

私は結局カエデの木(500円)を1本購入しただけだった。

春野はモミジだらけだが、この種類はない。

妻は細かいものをたくさん買ってきた。

やはり自分で作っているバッグに使いたい物などだ。

人の頭の中は当面やりたいことによって支配されているように思える。

最近妻は町内会の仕事で忙殺されていたため、良い息抜きになったと言った。

プロと素人の中間のような人たちが出品しているので良い刺激と自分のできる可能性を与えてもらえる。

また自然の癒しをも充分に味わうことが出来る。

杜の市は、まさに精神と肉体の両方を満足させてくれる企画だ。


ハヤブサ

2010-06-04 08:02:05 | Weblog
天竜川に掛かる浜北大橋を渡っていると、ほんの2m先をハヤブサが横切った。

こんな間近で見るのは初めてだ。

嬉しかった。

夕方まで、その嬉しさは持続した。

帰宅して調べるとハト程度の大きさだったので同じタカ目ハヤブサ科のチョウゲンボウだったのかもしれない。

朝春野に向かっていると上空にヘリコプターが飛んでいた。

いつもは模型のヘリ専用地区の上で飛んでいるのに今日は不思議とゲートボールをしているグランドの上を飛んでいた。

何のことはない本物のヘリだった。

「鳥は間違えることはないのだろうか?」という疑問が浮かんだ。

距離に応じて見えている物体の大きさは変わる。

上空からカエル1匹を見分ける視力なら間違えることはないのか?

車の鏡やビルの窓に向かって、さかんに攻撃している鳥を見ることがあるが、これは視力の問題ではないという気がする。

つい先日面白いものを見た。

天竜川の堤防を下流方向に向かって走っていた。

カラスが何かの鳥をいじめているように見えた。

いじめられる側はヒヨドリ程度の大きさだった。

飛んでいるときの羽がツバメのように三日月型になっていた。

両者が何度か上になったり下になったりして、ある時は一つの固まりとなった。

その固まりがパッと割れたようになった。

固まりは3分割された。

小さな黒い物が落下し始めた。

次の瞬間落下物がヒラヒラと飛び始めた。

黒い蝶らしかった。

いじめられていた鳥は蝶を掴んでいたから追いはぎのようなカラスに狙われていたのだと分かった。

いじめられた側の鳥は上空に飛び去った。

カラスが、その獲物を捕まえようとした際別の事件が勃発した。

トンビが参戦したのだ。

私はトンビがどこにいたのか全く気が付いていなかった。

今度は蝶とカラスとトンビの闘いになった。

「おお。おおー」

思わず大きな声を出した。

私はドキドキして車を止められる場所を探した。

草むらに左側タイヤを入れて危なくないようにして止めた。

上空を見る。

誰もいなくなっていた。

蝶もカラスもトンビも、もちろんいじめられていた鳥も。

どこを探してもいなかった。

鳥ほどの視力のない私には空で起きている事実のほんの一握りの事実も分からないのだと分かった。

ケヤキと電線

2010-06-03 07:52:55 | Weblog
冬の間落葉しているときには感じなかったがケヤキの木がずいぶん大きくなった。

電柱から我が家へ繋がる引き込み線がケヤキの中を通っている。

これだと強い風が吹いたときなど電線とケヤキの枝の摩擦で断線しはしないだろうか。

また電柱間の電線も一部ケヤキの葉が当たっていた。

これを断線させてしまうと我が家だけの問題ではなくなってしまう。

心配になって中部電力に電話してみた。

担当の女性が出て話を聞いてくれた。

担当は「ご自分で切っていただいております」と言う。

「高い所だから、とても自分では出来そうもないのですが」と言うと

「それでは一度うかがって様子を見ます」と言った。

春野の住所と連絡先を告げておいた。

その日の内に連絡が入り妻が受けた。

「引込み線にはプロテクターが付いておりますので問題ありません」とのことだった。

電柱間の電線はNTTの線であり、それも問題ないと教えてくれた。

安堵した。

対応の早さと言葉使いの丁寧さに好感を持てた。



怪物の叫び

2010-06-02 07:56:47 | Weblog
我が家にある杉の木にカラスの巣があるらしい。

逆光じゃなくても黒く見えるが杉の葉を通して黒い影がうごめいているのを確認した。

子ガラスは2羽から3羽いるようだ。

親ガラスは、しきりとエサを運んでいる。

「カアカア」という親ガラスの透る声に混じって中途半端な「ワァ」とか「アァ」のような甘えた声が聞こえる。

昼休み寝転んでいたら猫がやってきた。

家の中を警戒しながら歩いている猫に私の姿が見えたようだ。

あわてて引き返していった。

しばらくすると石垣の更に上を歩いているのが見えた。

「ううん」と咳払いをした。

その瞬間ネコは身を低くして固まった。

「耳がいいなぁ」と感じた。

その直後カラスがやってきて猫を低空飛行で威嚇した。

ネコは驚いて退いた。

なおも別の方向からカラスの攻撃があった。

ネコはほうほうの体で逃げ出していった。

やはり巣が近くにあると子を守ろうとして親は必死になる。

午後は東屋に行く。

荷物を持って坂を下りていると不気味な声が聞こえた。

「ん?何だ今の声は」

確かに聞こえたような気がしたが今は聞こえない。

再び歩き出すとまた聞こえた。

子ガラスの甘えた声でもなくネコの声でもない。

もっと力強く不気味な濁った音だ。

「今度は、いったい何が居るんだ?」

とその場に佇んでしばらく次の声を待った。

「ワァーオァー」

聞こえた。

道路から「こんにちは」と女性の声が聞こえた。

上を見上げてみると近所に住む娘さんだった。

と、その時再び、あの声が。

やっと分かった。

声は、その女性の引いている乳母車の中から聞こえていたのだ。

だから声が移動していた。

今年生まれたばかりの赤ちゃんだった。

「怪物の声かと思った」と言うと

「済みませーん」と返ってきた。

お互いに笑って別れた。