民主党の岡田代表は、2月 3日、第 594回の「岡 田氏の憲法議論は周回遅れ」でも取り上げたように、民主党解党の為に全力を挙げているようです。
もしかしたら、本人は、言われているように、民主党で政権を取ろうとされているのかもしれませんが、どう見てもそう は思えません。
まさか、あれで民主党は素晴らしい、是非、政権を取らせようと思ってる国民がいるとは思えません。そうは言いながら も、中には、あれに拍手喝さいしている人達も日本には居るのでしょうね。何とも、恐ろしい国です。
何と、阿比留さんが、2回続けてこの岡田さんを取り上げています。阿比留さんも、あれ以来の呆れようじゃないでしょ うか。もし、この岡田さんがあれの後の総理にでもなっていたら、日本は消滅していたのじゃないでしょうか。
産経ニュースより 2016.2.5
【阿比留瑠比の極言御免】 世 論と人の話を聞こう 「とんちんかんすぎる」民主・岡田氏
露骨な誇張や極端な言説は、他者の共感を呼ばないし、かえって説得力を弱めるものだ。1月30日の民主党大会で岡田 克也代表が展開した安全保障関連法批判のこんな言葉に、改めてそう得心した。
◆敵失後も支持率低迷
「私たちが戦争の反省に立って70年間育んできた憲法の平和主義、立憲主義、あるいは民主主義さえもが今、危機的状 況にある」
「憲法の平和主義や基本的人権の尊重といった原点を平気で変えかねない」
岡田氏の認識では、日本は民主主義国たり得るかどうか崖っぷちにあるようだが、一般国民の実感とはかなりずれている のではないか。それが証拠に、読売 新聞、毎日新聞、共同通信がそれぞれ1月30、31両日に実施した世論調査では、内閣支持率は次のように軒並み上がって いる。
読売56%(前月比2ポイント増)▽毎日51%(同8ポイント増)▽共同53・7%(同4・3ポイント増)-。
安倍晋三政権が本当にそんなに危険だと有権者が感じていれば、過半数が支持を与えるとは考えにくい。また、この3社 の調査では、民主党の政党支持率は 読売7%、毎日7%、共同9・5%と、自民党の4分の1~5分の1程度にとどまった。甘利明前経済再生担当相が金銭授受 問題で辞任するという敵失があった にもかかわらず、である。
◆根拠のない決め付け
岡田氏は3日には、憲法改正問題に関して記者団にこう強調した。
「限定のない集団的自衛権の行使、これが安倍首相の目指しているものだと思っている」
これも、根拠のない決め付けの類いだと言わざるを得ない。安倍首相自身は周囲にこう語っている。
「私はそんなことを言ったことはない。私は基本的には制限行使論だ」
筆者も、安倍首相が全面行使論ではなく、一貫して一定の歯止めを設けた上で集団的自衛権の行使を認める制限行使論の 立場であることを、8年ほど前から繰り返し指摘してきた。安倍首相の関連発言をたどればすぐに分かることである。
たとえば、安倍首相は若手議員時代の平成11年4月には国会質問で祖父、岸信介元首相の答弁を引いてこう制限行使論 を説いた。
「岸首相が『日本の憲法を見ると、自衛隊が海外まで出かけていってその国を防衛するという典型的な例は禁止している が、集団的自衛権とはそういうものだけではない。学説が一致しているとは思わない。あいまいな点が残っている』と答弁し ている」
◆とんちんかんすぎる
岡田氏は、実は分かっていてレッテル貼りに執着しているのか、それとも相手の言葉の意味が本当に理解できないのか。 3日の衆院予算委員会では、「環太 平洋戦略的経済連携協定(TPP)で巨大な権限を持った人が疑われている。(TPPへの影響を)確認すべきだ」と質問し ていたが、これも筋が悪い。
千葉県の建設会社が、都市再生機構(UR)との県道工事をめぐるトラブルに関し、甘利氏の秘書に口利きを依頼したこ ととTPP交渉を結びつけるのは、あまりに無理がある。国会中継を見ていた国民もさぞしらけたことだろう。
「低次元なURの話とTPPを一緒にされても、全然違う話。岡田さんはとんちんかんだ」
ある政府高官はこう言って笑った。民主党の夏の参院選に向けたポスターには「すぐに信じなくてもいい」とあるが、こ のままではいつまでたっても国民に信じてはもらえまい。(論説委員兼政治部編集委員)
杉浦正章さんも、「悪魔の証明」と、痛烈に非難されています。
永田町幹 竹割りより 2016-02-04
空 振りの岡田「TPP疑獄」質問
「オオカミ少年」が“悪魔の証明”を無理強い
新聞各社の予算委担当記者の目はどうも節穴らしい。肝心のやりとりを見逃している。筆者のように録画して克明に分析す ると、焦点は民主党代表・岡田克也 が「甘利事務所の金銭授受」をあたかも「TPP疑獄」へと直結させるかのように首相・安倍晋三への質問を展開。これに 「マジ切れ」した安倍が「無責任な誹 謗中傷」と、かんかんになって怒って否定したのが質疑応答の核心部分だ。あまりの剣幕に岡田は夜のテレビで「衆院選は4 月かもしれない」と、とち狂ったよ うな予言をした。解散については安倍のことだから何をするか分からないが、いくら何でもサミット直前の外交が慌ただしい 時期に解散するだろうか。予算早期 成立を目指す野党向けのブラフに過ぎまい。
疑獄事件とは政治問題化した大規模な贈収賄事件のこと。戦後の3大疑獄事件は、芦田均内閣 をつぶした昭電疑獄事件(1948)と造船疑獄(1954)、ロッキード事件(1976)を指す。岡田の質問はあきらか に第四の疑獄事件として 「TPP(環太平洋経済連携協定)疑獄」を“創作”しようとしているかのようであった。岡田は「甘利氏が大きな権限を 持ってTPPの責任者としていろいろ なことをやっている。ちゃんと検証すべきだ。TPPは業界や農業に携わる人達にとって死活問題だ。生産者から見ると巨大 な権限を持った人が疑いをかけられ ていることについて疑惑を持つべきだ。甘利氏に確認する必要がある」と、あたかもTPP関連業界や農業従事者から甘利が 贈賄でも受けているかのような質問 を展開した。
これにはただでさえ予算委員会で激高しがちな安倍が、まるで怒髪天をつくかのような反応をした。文字数にして質問の 5倍 ほど反論を展開したのだ。「TPPに影響が出たというなら具体的に言ってください。私がないと言うものを1党の代表とし て嫌疑をかけるなら、TPP交渉に おいてどの品目にどの影響を与えたかについて具体的に言うべきだ。そうでなければ無責任な誹謗中傷にすぎない」と反論。 まだ言い足りないとばかりに「交渉 そのものを汚すようなことを言うのはやめるべきだ。甘利大臣は命がけでTPP交渉を頑張って、結果を出してきた。いきな りそういう言いがかりをされても答 えようがない」と憤まんをぶちまけた。
岡田は「ない、と言ったのはあなただ。本会議で断言した以上、その根拠を示す責任がある」と応 戦した。これに対して安倍は委員会に響き渡る大声で「私はないと言いきった。ないことをないと説明することは悪魔の証明 だ。あると主張する方が立証責任が ある」と答えた。論戦技術としては「悪魔の証明」を持ち出した安倍の方に説得力があった。悪魔の証明とは証明不可能な命 題を証明すること。例えば「四国に コドモトカゲが生息する」ということを証明するとしたら、四国でコドモトカゲを一匹捕まえて来ればよいが、「四国にコド モトカゲは存在しない」ということ の証明は四国全土を探査しなくてはならない。事実上不可能なことを求めることを悪魔の証明という。
岡田の狙いはテレビの視聴者に対し て疑惑の輪を増幅させようとする意図がある。岡田は安保法制をめぐっても「徴兵制が実現する」というパンフレットを作ら せたり、すぐに嘘がばれるようなオ オカミ少年型プロパガンダをするが、今度も視聴者を「TPP絡みでも贈収賄があったげな」という風評が立つように誘導し ようとする意図がありありと見え る。そもそも今回の甘利事務所をめぐる疑惑は、環状道路をさえぎるようにある建設会社が、民主党の大西健介の質問によれ ば「ごね得を狙っているようなとこ ろに秘書が加担した」ところにある。週刊誌へのリークは秘書が金銭や接待漬けにあったにもかかわらず、ごね得が実現しな かったことからの確執が原因であ る。したがって、TPP交渉とは何ら関係がない。にもかかわらず岡田は、疑惑を最大限活用しようと「TPP疑獄」がある かのような質問を展開したのだ。 TPPで贈収賄があれば、まさに内閣が吹き飛ぶような問題であるが、質問には全く根拠がない。安倍が「一つも事実を挙げ られないのにあるかのように言う。 議論としては馬鹿げた議論である」と発言したが、もっともだ。やせたりといえども公党の代表が流行語ではないが「ゲスの 極み」の三流週刊誌のような卑劣な 質問を予算委の冒頭で行うようでは、野党の追及もお先が知れている。
安倍さんも、民主党の下司振りに怒りが収まる時がなさそうです。このところ怒りを隠さなくなったのじゃないでしょう か。
その気持ちは分かりすぎるくらい分かりますね。私だったら、とっくに切れて、あんな国会なんか出る気にもならないで すが、安倍さんは、良く、辛抱しているのじゃないでしょうか。余りに程度の低い議員に呆れるしかないですね。
と言うか、やはり、あちらの人が、祖国のために頑張っているのかもしれません。と言うか、そうとしか考えられないで すね。