団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★日中戦争は中国の侵略で始まった

2016年02月24日 | 中国

  日本のお人好しを思い知らされた、22 日、第5986回の「朝日新聞が日本に植え付けた『ドイツ信奉』の呪縛」で、加瀬さんに教えてもらった、戦前からのドイツの日本に対する対応です。
  それを、裏打ちしてくれるような本を、宮崎さんが書評で取り上げてくれています。これは、本当に、目から鱗です。

  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より  平成28年(2016)2月22日(月曜日)  通算第4822号
  
  宮崎正弘の国際ニュース・早読み  書評

  ドイツはなぜ日本を憎み、背後で戦争を指揮していたのか
   黄禍が源流にあって、日本人への軽蔑と中国の巨大マーケットの魔力

  阿羅健一『日中戦争は中国の侵略で始まった』(悟空出版)

  近現代歴史家の阿羅健一氏は「南京事件」の専門家である。本書は「日本人が忘れてしまった」上海での激戦、とくに1937年8月に中国は上海で何をしたかを緻密に克明に検証したもので、読めば日本人の歴史認識がひっくりかえる爆発力を秘めている。
  なぜ日本の侵略なのか?
  昭和12年8月13日、在留邦人3万人が逃げ込んだ上海租界。ここを五万の中国軍が襲いかかった。守りはたった四千の海軍特別陸戦隊だった。
  本書は八年前に出た『日中戦争はドイツが仕組んだ』(小学館)に加筆、訂正をくわえての新版である。
  さて、上海戦のディテールは本書をじっくりと読んでいただくことにして、評者(宮崎)が注目したポイントはドイツに関してである。
  いまもドイツは中国幻想に取り憑かれて巨額の投資を繰り返しているが、一方でドイツのメディアは徹底的な反日路線、誤解、曲解の基づく日本報道がいかに出鱈目かは、拙著『なぜ、中国人とドイツ人は馬が合うのか』(ワック、川口マーン惠美さんとの共著)を参照されたい。
  このパターンは戦前も繰り返された類似型の復元のようもに見える。
  日清戦争で日本が勝つと欧州を襲ったのは黄禍論だった。アメリカも同様だったが、皇帝をいただくドイツは日本を軽蔑しきっていた。
 三国干渉で遼東半島を返還した日本だが、ドイツはどさくさに紛れ、青島を租借した。
 「そこを拠点に中国との貿易を拡げ、まもなくして(ドイツが)イギリス、アメリカに次ぐ貿易高になる。ドイツにとって極東と言えば中国であり、日本にはほとんど関心を持たなかった」(210p)。
  第一次大戦で、日本はイギリスの執拗な要請にこたえ青島を攻めた。
  しばらくしてドイツは中国への関心をふたたび抱き、ドイツ軍も、中国に軍事顧問団を派遣するほどに「中国に対する近親感を強くしていった。その一方、日本に対する反感は変わりなかった」
  したがってドイツは日本と防共協定をむすびながら、他方では中国に軍事支援をつづけ、日本の抗議にあうと、密かに軍事顧問団をはりつけ、支援を背後に隠れて行っていたのである。
  ところが、日本はヒトラーの日本接近に浮かれ、ドイツの真の意図を見抜けず、日独友好路線に傾斜してゆくのである。
  まさに戦後の日独関係も同様ではないのか。ドイツ文学、音楽、哲学という芸術が日本人を惹きつけ、ドイツ語のブームがあった。一方的な思い入れが続 き、だからこそ、なぜメルケルのドイツが、破綻寸前の中国にいまなお『幻想』にでも捕らわれたたかのように執着しているかを理解できないのである。


  ドイツが中国にのめり込むのは、本能なのかも知れませんね。こんな、ことを疑いもせずドイツを信じて来た日本人のお人好し振りは、民度の高さ故でしょうね。
  やはり、日本は、国内と国外を別として考えるべきことを肝に銘じる必要がありますね。ところが、それが、一番必要な外務省が未だに、それに気がついてないのですから、日本が世界中から食い物にされる訳です。大東亜戦争も、外務省の責任は大きそうです。
  それにしても、世界の腹黒さというのは、日本人には想像もできないものがありますね。あまりに、民度を高くしてきた日本の素晴らしさが、逆目に出てしまったと言うことでしょうね。
  とは言いながら、やはり、民度の高さは、もう一度取り戻す必要はあります。その上で、内外を区別して考えることを身につけるべきでしょう。
  最終的には、日本の素晴らしさを世界に広めることこそ、日本が目指すべき道であることは間違いないでしょう。もしかしたら、それは、地球が太陽に飲み込まれる終焉の時までにさえ無理なのかも知れませんね。

それでも、諦めずに進めるべき!


★国家主権とシラス国

2016年02月24日 | 国体・皇室・シラス

  昨日、ねずさんが教えてくれた「シラスとウシ ハク」が明治憲法に反映されていることをとりあげましたが、何と、偶然でしょうか、ねずさんが、シラスを又しても取り上 げてくれています。

  最近は、この「シラス」もねずさんのお蔭で、ネットでは知る人が増えてきているように感じるのは私だけでしょうか。 ついこの間まで、知らなかった私が言うのも何ですが、やはり、この「シラスとウシハク」は、日本人全てが知るべきです ね。
  日本国民にとって、これ程誇れることはないでしょう。これをきちんと理解していたら、世界に出て行って、何を言われ ても恐れることは無いでしょう。これを、きちんと主張すれば、世界中の人々は、日本とは何と素晴らしい国だろうと分かっ てくれるのじゃないでしょうか。
  それ以上に、自分の国も、そうありたいと思うのじゃないでしょうか。つまりは、世界が、日本の国体こそ民主主義の究 極の政体だと認識して、これを目標とするのじゃないでしょうか。

  今日のも、何時ものように長いので、是非、リンク元で全文を読んでください。何時もながら、目から鱗です。

  小名木善行 ねずさんの ひとりごとより   2016年02月17日

  国 家主権とシラス国

  …略

  日本は上古の昔から、天皇が神に連なる国家の最高権威となり、領土領民はことごとく天皇のものと規定してきた国柄で す。
ただし・・・ここが西欧社会と大きく異なる点ですが、すべての民衆は「天皇のおおみたから」と規定されました。

  これは隷民とは真逆の発想で、日本における「民(たみ)」は、「田んぼで働くみんな」の意です。
その「みんな」が天皇のたからです。
そして天皇は政治権力を持たず、政治権力者を親任する立場です。
ですから政治権力者は、天皇の民を豊かにすることが仕事となります。
これが「おおやけ」です。

  いつの時代にあっても、民というのは、頭数が多い分、勝手なものです。
誰もが自分勝手に、口々に言いたい放題です。
それだけに、こうした体制の持つありがたさを、誰もがきちんと認識するようにしなければならない。
そこで教育が国の柱とされました。
天皇の存在のありがたさを、誰もが知る国だから、これを「知国」と書いて「しらすくに」と読みます。

  この考え方は、上古の昔から近代にいたるまでの日本の伝統的思考です。
ですから大日本帝国憲法も、第一条は、
「大日本帝国は万世一系の天皇、これを統治(すめらひしら)す」と書かれています。
「統治」と書いて「すめらひ、しらす」と読みます。

  「すめらふ」は、漢字で書いたら「統めらふ」です。
天皇のもとに、すべてを統合するということです。
その天皇は神々に連なります。
従って日本は、神々の坐(ま)します国ということになります。

  そして神々というくらいですから、神様はどこにでもいて、いつも私たちを見ています。
いつも神々に見られているのだということを自覚して、ひとりひとりが立派に生きる。
そういうことを知る。
だから「知(しらす)」国です。

  ところが戦前にもあり、戦後は特に顕著になったのが、この「統治(すめらひしらす)」を、「とうち」と漢語で読む人 が増えたことです。
漢語における統治は、糸を結ぶように人々を統合して支配することです。
人々は「支配される存在」となりますから、これは隷民です。

  そのような日本的精神を理解しない、どこまでも西欧的、あるいは支那や朝鮮的にしか読めないお馬鹿な人たちが、戦後 は特に公職追放による敗戦利得者として国の中枢や大学の教授職に就きました。

  しかしはっきりといえることは、そうした隷民思想では、民衆の幸せは絶対にやってこない。
やってくるとするならば、それは海外のどこかに別な隷民をつくったときだけ、ということになります。
そしてそのような選択は、日本の八百万の神々は、絶対にお望みにならないし、ほとんどの日本人の望むものではないという ことは、はっきりといえようかと思います。

  先日、ある講演会で、「ねずさんが考える日本を取り戻すは、ひとことにまとめたらどのような言葉になりますか」とい うご質問をいただきました。
「天皇のシラス国を取り戻すことです」と即答させていただきました。

  主権者とは、「超法規的な最高にして至高な存在」です。
そして日本における主権者は、占領憲法になんと書いてあるかが問題なのではなく、上古の昔から天皇です。
ただし天皇が、その主権を行使することはなく、行使は常に天皇に親任された国家最高の政治権力者によって、国家最高の政 治権力者の責任において行われるというのが、日本の国のカタチです。

  そういう日本を取り戻すということが、私たちが、これからの未来の日本に残すべき最大にして最高の使命なのだと思い ます。

  「天皇のシラス国を取り戻す」は、素晴らしいですね。これこそ、日本が目指すべき道であることには大賛成です。


国連「女子差別撤廃委員会」報告

2016年02月24日 | ニセ慰安婦(売春婦)・就職詐欺被害者問題

  委員会に杉田さんと一緒に行かれた、山本優美子さんと細谷清さんの報告の動画です。韓国のプロパガンダ冊子も紹介しています。
  山本さん達が対抗するために作った冊子も紹介されていますが、こちらは富士山と桜の表紙が綺麗です。あの表紙だけでも値打ちがあります。日本にはこんなに素晴らしいものがあることだけでも世界に誇れますね。中韓ごときに負ける訳には行きません。

 

  


韓国系団体が売春婦の「真実」隠す 慰安婦プロパガンダ冊子

2016年02月24日 | ニセ慰安婦(売春婦)・就職詐欺被害者問題

  このところの産経新聞の活躍は、本当に有難いですね。特に、年末の日韓合意から今度のジュネーブまでの一連の記事は、熱気が篭もっているように感じるのは私だけでしょうか。
  ネットだけではどうしても拡散が小さいので、こうした全国紙の全面的な後押しは大変な力になっているでしょう。願わくば、朝日新聞の部数を逆転してもらいたいものです。そこまで行けば、大勢力になることは間違いないでしょう。
  と言うか、やはり、国民が、朝日を廃刊に持っていかなければなりません。折角の産経の頑張りに報いる必要があるでしょう。

  さて、今度の記事も韓国と、日本の反日売国左翼の卑劣なやり口を熱く書いてくれています。

   産経ニュースより  2016.2.21
  
  韓国系団体が売春婦の「真実」隠す 慰安婦プロパガンダ冊子

  歴史戦 第15部 日韓合意の波紋(中)
 
  国連などで韓国系によって配布されてきた英語の小冊子がある。韓国政府系の反日政策研究・推進機関「東北アジア歴史財団」がまとめた『日本軍“慰安婦”の真実』。全ページカラー刷りの立派な装丁だ。

  その中に、ビルマ(現ミャンマー)で米軍が捕らえた朝鮮人慰安婦からの聞き取り調査内容をまとめた報告書(1944年作成)の写真が掲載されている。

  この報告書は「慰安婦イコール性奴隷」説を否定する“証拠”として扱われることが多い。なぜそんな資料が韓国系団体の作成した小冊子に掲載されたのか。

  報告書には「慰安婦は売春婦もしくは(兵士のためについてくる)プロのキャンプフォロワー以外の何者でもない…」と明記されているが、よく見ると「売春婦」であることを記述した文章の上に米兵が慰安婦を聴取する場面の写真が置かれている。

  「真実」を告発する小冊子なのに韓国系団体にとって都合の悪い部分は隠されていたわけだ。

  平成4(92)年1月11日付の朝日新聞1面に掲載された「慰安所軍関与示す資料」の写真も掲載。「中央大学教授の吉見義明は、日本軍が慰安婦募集に 直接関与していたことを示す文書を発見した」と英語で説明している。しかし、吉見が発見したという文書は実際には悪質な業者には気をつけろという通達で、 少なくとも、強制連行とは何の関係もない。

  慰安婦問題についてそれほど知識のない外国人は“工作”に気づくはずもないし、立派な小冊子を受け取れば書かれている内容を事実であると受け止めるのは想像に難くない。

  小冊子を入手したのは近現代史研究家の細谷清。昨年3月にニューヨークで開催された女性の地位委員会で韓国側が開催した行事で受け取った。

  これに対抗して、細谷と反日活動の阻止を目指す民間グループ「なでしこアクション」代表の山本優美子は「From  misunderstandings to SOLUTION(誤解から解決に向けて)」と題するカラー刷りの英語の小冊子を作成。今月中旬にジュネーブ で開かれた国連女子差別撤廃委員会で委員に配布した。

  東北アジア歴史財団の小冊子と同じサイズで、「慰安婦狩り」の捏造などを写真やデータ入りで説明した。「慰安婦問題の真実を外国の人に少しでも理解してもらいたい」と山本は話す。


  ジュネーブの国連欧州本部で16日に開かれた女子差別撤廃委員会の対日審査。会議の合間に慰安婦問題を担当する中国出身の女性委員、鄒暁巧と懇談する男性の姿があった。男性は15日に行われた委員会と非政府組織(NGO)との非公式会合で注目された人物だ。

  「キム」と名乗る男性は英語で「戦時性奴隷の被害者に代わって何年たっても日本が包括的な解決を図らないことに深刻な懸念を表明する」と切り出し、「委員会には、遅くなる前に被害者に正義をもたらすよう強く求める」と訴えた。

  翌日、対日審査の会場で「キム」に産経新聞の名刺を差し出した。渋々交換に応じた名刺には手書きで「KINAM KIM」とあった。韓国人の弁護士と いう。所属は「民主社会のための弁護士集団(MINBYUN)」とある。この団体は親北朝鮮系のNGOとして知られる。2000年の女性国際戦犯法廷で昭 和天皇を有罪とした検事役を務めた現ソウル市長、朴元淳は創設メンバーだ。

  キムは「被害者の声を伝える必要がある」と繰り返した。「強制連行はなかった」と主張する日本のNGOの発言をどう思うかと聞くと、苦々しげな表情でこう返答した。

  「彼らは言論の自由を行使しているんだろう。でもこれはゲームじゃない」× × ×

  非公式会合は日本のほかアイスランド、スウェーデン、モンゴルの4カ国が対象だったが会場はほぼ日本人で埋まった。大半は左派系の日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク(JNNC)の約80人だった。

  1時間半の非公式会合の後、日本からのNGOのメンバーは一斉に委員への働きかけを始めた。彼女たちの手元にあるのは各委員の顔写真や担当テーマなどが書かれたリスト。テーマによって働きかける委員を振り分けていたとみられる。

  委員会には日本出身の委員もいる。委員長を務める弁護士の林陽子だ。多くのJNCCのメンバーとは顔見知りのようだが、保守系メンバーが小冊子を渡そうとしたが、受け取ってもらえなかった。

  慰安婦問題を人権問題としてとらえる国連機関と、長年にわたって国連側に情報提供などを続けてきた左派系の関係は簡単には変わらない。

 
  15日の会合では最も参加者の多い日本から8人が計15分発言し、5人が慰安婦問題に言及した。このうち元衆院議員、杉田水脈と「なでしこアクショ ン」の山本優美子は委員会に対し慰安婦問題で日本政府に事実関係をただすよう求めた。2人は昨年7月の同委員会準備会合でも、強制連行を示す資料の存在が 確認されていない点や「慰安婦狩り」の虚偽の証言を行った吉田清治の存在などを説明している。

  このときの2人の発言に委員からは「慰安婦問題に関するこれまでの(強制連行説などを唱える)意見とは異なる内容だ」との感想があった。今回の日本政府への質問にも反映されたとみられる。

  強制連行について政府が国連の場で説明を迫られる結果となったことに保守系は勢いづいたものの、昨年末の慰安婦問題に関する日韓合意には衝撃が走った。

  「多くの人が、慰安婦問題の真実を広めようと一生懸命にやってきたのに、謝罪や新たな資金提供などはこれまでの活動を否定する内容だとがっくりしていた」と山本は明かす。

  しかし、山本らは落胆する仲間たちを鼓舞した。その結果、保守系の8団体が委員会に対して慰安婦問題の事実関係を伝える報告書を提出した。

  山本たちは対日審査で日本政府が日韓合意にかかわらず、強制連行説や20万人説を否定したことを「大きな進歩」と評価した。

  「この説明が国際社会に浸透するためには、日本にとどまらず海外での発信がますます重要になる」

  左派の牙城である国連の会合に挑んだ保守系メンバーたちの総括だ。

  それにしても、日本の反日売国左翼はどうにかならないものでしょうか。世界に、これほどまでに自分の国を貶めることに全力を上げている左翼があるでしょうか。やはり、日本人とは到底思えませんね。
  この勢力を何とかして、日本から一掃しない限りは日本再生の道は遠そうです。やはり、余命三年作戦に期待するしかなさそうです。

  大高美貴さんが、この件とカリフォルニアの教科書問題を【魔都見聞録】で取り上げてくれています。
  


日本よ、台湾に学 べ!

2016年02月24日 | 台湾

  今の日本人の堕落は、戦後のGHQの工作が原 因とはいえ、余りの体たらくにがっかりするのは私だけではないでしょう。と言う私だって、ネットで覚醒するまでは、左翼 的考えに犯されていたのですから情けない限りです。

  その、不甲斐なさを思い知らされるのが、今も、戦前の日本人の素晴らしさを語ってくれる東南アジアの人々の声である ことは間違いないでしょう。

  その代表とも言えるのが、台湾の方達の、日本に寄せてくれる信頼じゃないでしょうか。それだけに、褒められると、恥 ずかしさは一層強いものになります。

  日本人が取り戻すべき心は、今や日本から無くなってしまい、かろうじて台湾に残っていると言っても過言ではないよう な気がします。

  それを、改めて思い知らされるような本が出版されているようです。何時もの、宮崎さんが、紹介してくれています。


   「宮崎正弘の国際 ニュース・早読み」より  平成28年(2016) 2月18日(木曜日) 通算第4818号  

   宮 崎正弘の国際ニュース・早読み

   ◆書評 

   日本の若者のデモは戦争が怖くて反対、それなら中国の脅威にはどうするのか
    台湾、香港の「ひまわり」も「雨傘」も中国の脅威と命賭けて戦ったのに。。。

  福島香織『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ!』(イーストプレス)


  現場に飛んでいって、デモの参加者と直接、中国語で話し込み、丹念にルポを綴る。文章が活き活きと情景を伝える。か れらから本音を聞き出すと、日本の若者のデモとは雲泥の差があることを福島さんは実感した。
  まったくフットワークの良さと現場の感度を伝えるたぐいまれな筆力だ。
  台湾国会を占拠した「ひまわり学生運動」は、香港の若者に大いなる刺戟と勇気を与え、香港の中枢(セントラルからア ドミラリティ)の幹線道路を占拠するという実力行使、これが「雨傘運動」となった。
  かれらは中国の脅威、その独裁主義の恐ろしさに立ち向かった。
  ところが?!
  日本の若者は中国の脅威に対して抑止力をせめて持ちましょうかという程度の安保法制に反対し、国会前でデモや集会を 繰り返した。まさにひまわり学連、雨傘革命とは真逆の精神構造、というより善意のバカの集まりに近い。
  かれらが「守りたいのは今ひとときの自分の平安な暮らしだけだ。社会を変えると言いながら人生を擲つつもりは毛頭な い」から「何万人集まってとしても社会を変える力になるまい」
  だが、福島さんは、この三者の比較を現場でどう見てきたのか、何を感じ、どういうポイントに違和感を抱いたのか、そ のあたりの考察が一番おもしろい。
  台湾のひまわり革命は命がけだった。中国にノーを突きつけ、一月の総統選と同時の国会議員選挙に五名の当選を果たし た。
  香港の場合、つよいリーダーは不在で個人的にばらばら、だから組織的まとまりがなかった。しかし若者達は燃えてい た。
  この流れが、先月来の旺角騒動につながっている。

   日本のSEALDSとかいうばらばらの集合体は労組、団体政党が動員したもので、安保法制が成立したら雲散霧消し た。命がけでもなかった。一部ツィッターでも集まったらしいが、それならなおのこと、組織にはなりえない。
  60年安保世代は反米ナショナリズムがあった。70年代学生運動はセクト主義と内ゲバに終わったが、左右ともに命が けだった。そして三島由紀夫事件に遭遇してもっとも衝撃を受けたのは全共闘、ノンセクトラジカルの若者だった。
  三島は東大闘争を見に行って『誰も責任をとって切腹しないのはおかしい』と言った。
  いまのSEALDSとかいう、戦争がしたくなくて震える、命を賭けない、適当なパフォーマンスと自己満足、いや自己 顕示欲ですかね。お笑いタレントなんかもテレビに映りたくて駆けつけていた。ふやけたデモだった。
  福島さんがおもしろいのは、この安保法制デモを香港と台湾からたくさんの若者が見に来ており、彼らがどう思ったかを インタビューしている箇所だった。
  若者の意識の比較という、誰も書かなかったアングルが新鮮である。

   蛇足ながらSEALDSが三島の楯の会と似ているという示唆が本書にはあるが、SEALDSは単に防御戦という意味で の封印の楯、三島の『楯の会』は万 葉にもある「大君の醜(しこ)の御楯」、からくる尊皇精神が強く、恋劂(れんけつ)の心情から湧き上がったものでまった く異なる。

  西村幸佑さんも、この本を取り上げてくれています。その動画のタイトル「日本よ、台湾に学べ!」が、見事に日本が取 るべき道を言い現してくれています。

【ニュー スの読み方】日本よ、台湾に学べ![桜H28/2/17]


  こうしてみると、つくづく、中国の市場と言う金に目が眩んで台湾を捨た田 中角栄達の愚行が思い出されます。もし、それがなければ、今の中国という無法者が、ここまで増長することも無 かったのじゃないでしょうか。
  とは言いながら、そんなことを今され言っても仕方ないですね。それが見通せる人材が、既に日本から無くなっ ていたと言うことじゃないでしょうか。
  
  それだけに、今から目指すべきは、中・韓との国交断絶と台湾との国交回復でしょう。これこそが、日本が目指 すべき道であることだけは間違いないでしょう。


【2 月16日配信】月刊河添恵子 2月号 台湾は劇的に変わる!? 第2回「“死に体”国民党―台湾政界再編のキーパーソン」 杉田水脈 河添恵子【チャンネルくらら】