中国に対する対応に期待しているイギリスのメ イ首 相を何度か取り上げましたが、そのメイさんのすばらしい国会答弁を、何時もの西村幸祐さんがフェイスブックで取り上げてくれ ています。リンク元に短い動画もあります。
この毅然とした答弁は、サッチャーさんを思い出しますね。安倍さんを筆頭に、世界にこの素晴らしい毅然とした答弁に 対抗 出来る男の首脳はいるでしょうか。多分いないでしょうね。さしずめ、オバマさんでは無理でしょうね。
西 村 幸祐 8月16日より
7月の英国議会と比較すると、日本の国会審議やメ ディアが本当に恥 ずかしくなる。
今朝の虎の門ニュースで触れた(ニコ生で30分、youtubeで35分の位置)、7月18日の英 国議会でのメイ首 相の答弁。
この日、英国議会では。原子力潜水艦搭載の核ミサイルシステムのバージョンアップをするかどうかの 議論が行われて いた。スコットランド民族党のケレバン議員が「首相、貴女に何10万人もの罪のない男と女と子供 たちを殺せる核 攻撃を認可する用意がありますか?」と質問すると、メイ首相は即座に「Yes」と答えた。
日本の政治家、メディアの幼稚さと劣化は、国民を含めてだが、目を覆うばかりだ。「平和を愛する諸 国民」はこのよ うに自国の平和を守るために、理路整然と議論を進めている。
ニューズウィークが詳しく取り上げてくれています。
ニューズウィーク日本版よ り 2016年7月21日(木)
ブ レグジット後も、イギリスは核で大国の地位を守る
<イギリスの新首相に就任したテリーザ・メイは「核のボタン」を押す覚悟があるかどうかを問われて「ある」と答えた。 そし て英下院は賛成多数で高額な原潜の更新を決めた。安全保障のためというより、大国としての影響力を保持するためだ>
英下院は今週初め、イギリス唯一の戦略核ミサイル「トライデント」を搭載する原子力潜水艦4隻を更新する計画を賛成多 数で 可決した。核抑止力を維持すれば、EUから離脱した後も大国としての影響力を保てる、というのが賛成派の考え方だ。
採決の結果は賛成472、反対117で、耐用期限が近づいていた原子力潜水艦の更新を承認。英政府は推定費用310億 ポン ド(410億ドル)~410億ポンド(540億ドル)をかけ、今後20年間で順次更新を進める。
与党・保守党議員の大多数と、最大野党・労働党議員の半数以上が賛成票を投じた。労働党は議員の過半数が、核廃絶を訴 える ジェレミー・コービン党首の意向に背いた形だ。
今回の議決で明らかになったのは、1990年代から配備を始めた4隻の原子力潜水艦の更新に英政府が今後も莫大な費用 を投 じるということだ。
威信回復が急務
イギリスの国民投票によって世界の市場は混乱し、イギリス政府の中枢も重症を負った。イギリスは果たしてこれからも、 軍事 力や国際舞台での影響力を維持できるのかどうか、内外で疑問の声が挙がった。
できる、と強い意欲を示したのは新首相のテリーザ・メイだ。就任後初となる13日の議会演説で、核兵器の保持を支持す ると 表明。必要とあれば核兵器の使用を命じる用意もある、と述べた。
議会では、スコットランド国民党のジョージ・ケレバンがメイに質問した。「メイ首相は自ら、10万人の罪のない男女や 子ど もの命を奪う核兵器の使用を許可する覚悟があるのか」
メイはためらうことなく答えた。「核抑止で重要なのは、敵に我々が核を使用する用意があると知らしめることだ」
アメリカを始めとするNATO同盟国はこうした姿勢を歓迎するだろう。
だが、労働党のコービン党首は、原子力潜水艦に搭載される長距離核弾頭ミサイル「トライデント」から核弾頭を取り除く よう 提案している。コービンは18日の討論でも、破滅的な数の死者を出す可能性のある何十もの核弾頭を、イギリスが保有する論理 的根拠を問いただした。
「100万人の命が奪われるのを未然に防ぐことができるというが、その差し迫った危険とは一体何なのか」とコービンは 言っ た。結局のところ核兵器は、テロ組織ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)やイラクのサダム・フセイン、バルカン半 島の戦争犯罪、ルワンダの大虐殺など、何一つ阻止できなかったと訴えた。
1969年以来、イギリスは常時、弾道ミサイルを搭載できる潜水艦1隻を巡回の任務にあたらせてきた。潜水艦は一隻に つ き、射程距離1万2000キロのアメリカ製トライデントを8基、核弾頭を40発搭載することができる。広島に投下された原子 爆弾と比べると266倍の破壊力がある。
それでも、トライデントがイギリスの安全保障に資するかどうかは不透明だと、コラムニストのイアン・ジャックは英紙 ガー ディアンに書いた。「イギリスが期待するのは、核を保有することで安全になることではなく、重要な存在になることだ」
こういうのを見せつけられると、つくづく日本の異常さにがっかりさせられます。GHQの企みが、ここまで日本を劣化 させ るとは、企んだGHQも余りの効き目に驚いているのじゃないでしょうか。
ここまで劣化したのは、やはり、日本人の民度の高さもあったのかも知れません。とは言いながら、一番の問題は、政治 家に 国を導くという覚悟がなかったと言うことじゃないでしょうか。
当然、それは、国民の劣化が、それを許してきたことも間違いないでしょう。
それにしても、このところの、政府・自民党の腰の引けた対応を見ていると、メイさんのようなリーダーが欲しくなりま す ね。
安倍さんならできると信じたい。
さて、どうでしょう!