何故、Chinaが未だに崩壊せずにいるのかが不思議で仕方ないと難度も書いてきました。
とは言え、流石にその兆候は現れてきているようです。中共内部に異変が起きているようです。
何と、人民日報が鄧小平礼賛記事を書いたようです。いよいよ権力闘争が本格化か。
及川さんが詳しく報告してくれています。
石平さんも、China経済の崩壊を書いてくれているようです。宮崎さんが書評で紹介してくれています。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)12月23日(木曜日) 通巻7165号 <前日発 行>
書評
中国経済はハイパーインフレが始まり、「成長神話」は終焉
北京に軍靴の響きが聞こえないか?
石平『バブル崩壊前夜を迎えた中国の奈落』(ビジネス社)
副題をみて仰天する読者も多いのではないか。
「すべてはバカ殿、習近平の仕業」であり、「中国は自滅する運命にある」と断言するのだから。
以前から石平さんは習近平が最後の独裁権力の仕上げは、台湾侵攻と、公安系の敵対派閥の粛清になると予測してきた。なるほ ど、共産党独裁と、その利権をまもりぬき、権力をイエスマンで固めないと、古今東西、独裁者は安眠できないのである。
独裁に必要な軍を習近平は、なんとか掌握できたかに見える。
外交はワクチンと戦狼外交の展開で、東西南北の周辺国は中国の册封体制にはいったと習近平は傲岸不遜にも信じている。
まわりには茶坊主しか存在しないから、習はまるで裸の王様、すなわち「バカ殿」である。
中国外交部スポークスマンが、記者会見場で、いかにも怒髪天を衝くかのように大声で怒鳴るように、居丈高に諸外国を非難す るのは、国内向けの芝居、あれは京劇を演ずる場であり、外相の王毅はまるで京劇俳優ではないか。
しかし、あんなことを続けていたら、台湾侵攻に打って出ざるをえなくなり、返り血を浴びて敗退しても「勝った」と獅子吼す ることになるだろう。
この書評を書いている最中に中国で新幹線駅の渡り廊下が落下する事故が起きた。12月2日、安徽省阜陽市の阜陽西駅で高速 鉄道駅と駐車場とをつなぐ渡り廊下が突然落下した。この建物は築二年である。ついで高架橋が落下して多数の死傷がでた。
いみじくも、これらの事故が中国経済のある日突然の崩壊を象徴している。
さて石さんは「歴史決議」を「第二の文革」と捉える一方で、毛沢東と並ぼうと野心剥き出しにしたら、四方八方から批判が飛 び出し、修正につぐ修正の結果、なんと習近平の位置づけはトウ小平否定どころか江沢民、胡錦涛に並ばざるを得なくなったと分 析するのである。
つまり習は「毛沢東、トウ小平クラスの指導者とは認められず、江沢民、胡錦涛とほぼ同格の扱い」を受けたのだ(48p)。
また「共同富裕」は標的が富裕層と高収入層だと分析し(ということは共産党党員じゃないの)、「却富清貧」だとする。
メディアが大きく報じたのはファンビンビンら著名芸能人、ピアニストたち。そして、次の生け贄はジャック・マーだろう。別 の事情通に拠ればジャック・マーこと、馬雲はスペインに「亡命」したのではなく、隠し預金を引き出して「上納」するために海 外旅行を許されたのだという。
大事な数字がある。
地方政府の債務はGDPの52%となって、債務率100%を超えた都市が85都市。ワースト・ランキングは貴陽市が 929%、昆明市が679%、西安市663%、天津市が580%、重慶市が558%という。
(よくまぁ、こんな都市の債券を買う人がいたんだ)。
また中国は2060年をメドにカーボンゼロと寝言を繰り返している。
世界の地域別のCO2排出量シェアは次の数字である。
中国が29・3%、米国が15・6%、EUが10・3%、これら諸国に比べて、清浄な空気と澄明な水に恵まれる日本のCO 輩出はわずか3・7%に過ぎない。
70年代からの公害対策に本気で取り組んできたからだ。
本書のすべてを紹介しきれないので、最後に目次を紹介しておこう。
第1章 発動された「習近平版文化大革命」
第2章 右往左往・支離滅裂の中国「戦狼外交」
第3章 拍車がかかる若者の“諦観"と“絶望"
第4章 バブル崩壊前夜を迎えた超借金経済大国
第5章 すべてはバカ殿の仕業
第6章 特別対談 宮崎正弘氏との対話
というわけで巻末附録は評者(宮崎)と石平氏との対談となっています。
それにしても、何故崩壊しないのか理解不能です。これもやはり金の亡者達が延命の為に金を注ぎ込んでいるからなのか。
結局は、傷を大きくするだけなのでしょう。